梅田(うめだ)とは、大阪市北区にあるJR大阪駅や梅田駅を中心とした一帯の地域名称。日本を代表する繁華街の一つである。JRの他、阪急電車、阪神電車、地下鉄の駅があり、ホテル、百貨店、事務所ビル、歓楽街などが集積している。
梅田から南へ4km程度離れた難波を中心とした一帯を「ミナミ」と呼ぶのに対し、梅田周辺を「キタ」といい、大阪はもちろん、日本を代表する繁華街である。
[編集] 概要
大阪市北区梅田は、JR大阪駅とその南側一帯の町名であるが、梅田の名称はJR大阪駅の東側や北側の駅名・ビル名・店舗名など広い地域で使われており、西日本最大の繁華街として知られている。その規模は総売上高は全国で新宿に次いで2位、百貨店面積では日本一となっている。
この地域にはJR大阪駅のほか、阪急および阪神の梅田駅、市営地下鉄梅田駅・東梅田駅・西梅田駅、JR北新地駅が立地しており交通の要衝となっているほか、百貨店・ホテル・オフィスビルなどが林立している。主要道路の下にはホワイティうめだ・ディアモール大阪といった地下街があり、隣接ビル地下にある商業施設群のほか、堂島地区の「堂島地下センター」とも結合しており、あわせて一大地下街を形成している。
2013年現在、新しい百貨店の開業、再開発地区の完成予定もあり、至る所で建設工事が行われている。この開発にまつわる諸問題については大阪2011年問題も参照。
梅田にあるビルはハービスOSAKAの190mが最も高いが、北方向に位置する大阪国際空港(伊丹空港)の着陸進路にあたることから航空法による高さ規制がなされており、同法第49条による制限表面により梅田周辺では200mを超えるようなビルの建築は困難である。なお、制限表面は伊丹空港からの半径16.5kmまでは50m離れるごとに1m緩和されるため、梅田でも北側の方が制限がより厳しくなっている。
[編集] 歴史
江戸時代以前は下原と呼ばれる低湿地帯で、泥土を埋め立てて田畑地を拓いたことから「埋田」と呼ばれ、後世になって字面が悪いので産土神である綱敷天神社や露天神社に縁のある梅の字を埋田に当てて「梅田」となったと言われている。 [1]
1764年、曾根崎新地から北へ伸びて梅田墓地(現大深町・梅田貨物駅)へ至る「梅田道」が開かれたが、周辺は田畑ばかりの「ドタ」と呼ばれる寂れた土地で、西成郡曾根崎村の一部にすぎなかった