千頭森林鉄道

千頭森林鉄道

[1] 千頭森林鉄道

Webページ

[2] 廃線レポート 千頭森林鉄道 [総扉ページ], , http://yamaiga.com/rail/senzu/main.html

その経営規模は極めて大きく、昭和44年度の予算規模は約11億5千万円と全国350署中の一位を占め、日本における表街道である東海道筋にそのようなマンモス署が存在することは特異なことといえる。

昭和46年版「千頭営林署管内概要」より

昭和44年当時の千頭(せんず)営林署は、全国350の営林署のなかで最大の予算規模を誇っていた。

このことは同署発行の「管内概要」自らが「特異」だとしているが、確かに誰もが知っている青森や秋田、それに木曽などの“林業国”を差し置いて、静岡県の一部を所管する千頭営林署がそのような地位にあった事は意外である。

ということは当然のことながら、千頭営林署を所管する東京営林局の中でも同署が最大の営林署であった。

膨大な予算は、首都の名を冠する東京営林局が半ば宿命的に持たされていた、わが国の林業の模範となりまた先進的でなければならないという性格を反映させたものでもあった。

それに、ちょうどこの昭和44年というのは、東京営林局管内最後の森林鉄道「千頭森林鉄道」が廃止された年であり、当時は代替となる林道が年10km以上という、現在としては考えられないくらいのハイペースで建設されていたのである。

だが、千頭営林署が全国最大の予算で事業を行っていたのはこの年だけではなく、それほど珍しい事ではなかった。

大規模予算の本当の理由は、「千頭の山」で林業を円滑に行うためには、それが必要なコストだったからに他ならなかった。

そしてもちろん、それに見合った収穫が見込まれたからであった。

地形は早壮年期〜満壮年期で浸食作用がはげしく、起伏量が著しく大きい。そのため崩壊の規模が大きく、河川の谷壁部は急斜をなす。傾斜は河川沿い部分は40°以上、中腹の部分は30°〜40°、山頂近くは10°〜30°となる。標高は、300m〜2591mとその差が著しい。

同上 より

左の写真を見ていただければ、どれほど険しい地形から木が伐り出され、そして運ばれていたのかがお分かりいただけるのではないだろうか。

千頭森林鉄道が昭和初期の開通以来、廃止となる昭和44年までのあいだ、ほとんど毎日欠かすことなく運転されていたのは、目も眩むような絶壁にしつらえられた幅762mmの線路であった。

本稿が取り上げるのは、この「日本一の事業規模」を誇っていた千頭営林署のあらゆる事業に欠くことの出来な

[3] 橋梁レポート 無想吊橋 , , http://yamaiga.com/bridge/musou/main.html

※このレポートは「廃線レポ 千頭森林鉄道逆河内支線 第5回」の続きとなります。

当地までのアプローチについては、前記レポをご覧下さい。

本橋の名称については、無想吊橋、夢想吊橋、無双吊橋など複数あるようですが、いずれが正解か断定できませんので、本項では前者を採用しました。一応の根拠などについては、後日の「考察編」にまわしたいと思います。

千頭山への入山、その第一目的は「千頭森林鉄道」の攻略であった。

そして全部では無いが、この日の目的とする内容は果すことが出来た。

それからもうひとつ、第二の目的があった。

無想吊橋の攻略である。

寸又峡の支流である逆河内の奥地には凄まじく高い吊橋が架かっており、しかもそれが廃道同然になっているという情報は、私が関東に移住した当初から多くの方に教えていただいた。

テレビで放映されていたという典拠もよく聞いたが、私は残念ながらその放映を見ていない。

ただ、とにかく凄まじい橋がそこにあるから、崩れ落ちて消えてしまう前に見ておいたほうが良い。

そんな熱っぽい…勧誘と言っても良いような情報提供を、何件も頂いていた。

だが私には、すぐさまそれに飛びつくことが出来なかった。

正直、既にテレビが取り上げているという事実は、その内容は知らないけれども私の感覚を萎えさせたし、検索エンジンを使えばより最近の状態をモニタ越しに見る事は出来たが、「完全に知ってしまう」ことを恐れた私は、せっかくの先人たちが橋に近付く段になると、毎回見るのを止めてしまっていた。

それに私にとっての最大の問題は、下調べのつもりで入手した近隣の旧版地形図に描かれた壮大な森林鉄道の姿(もちろん「千頭森林鉄道」である)を見てしまったことで、林鉄の探索を除外してピンポイントに吊橋を目指すという割り切りが出来なかった。

現地は最寄りの集落から林道を20km近くも入ったところなので、そう気軽に行って戻ってくる気にもなれず、計画を欲張ってしまった。

それで千頭林鉄の探索の準備を始めたところから時間を要し、「ヤマビル多発で夏場はちょっと…」という悪条件もあって、最初の計画からは1年以上も費やした末の千頭林鉄第一次探索となり、そこで無想吊橋へのファーストアプローチをやっと叶えたのであった。

なお、テレビ番組では「日本一恐ろしい橋」と宣伝されていたらしい(未確認)橋だ。

こういう安

[4] 廃線レポート 小坂森林鉄道 濁河線, , http://yamaiga.com/rail/nigorigo/main7.html

上部軌道の全長は8.7kmとされる。

私が最初上部軌道に辿りついた地点は、その起点から1.5kmのところで、根尾滝遊歩道が濁河川を渡る橋のほぼ真北、無名の谷の上部であった。

そこからまずは起点を目指して歩き、1時間10分で到達。

10分ほど起点に滞在してから反転し、同じ道を戻った。

戻りはほとんど脇目も振らずに歩き、50分ほどで“初到達地点”へ戻ることが出来た。

デポした自転車が待っている「追分」は、ここからまだ8kmくらいも遠い。

上部軌道の終点へも、7.3kmという長い距離が想定される。

今ならまだ、「ワルクード」に戻る事は容易いが、ここから先へ進めば、戻るも行くも一筋縄ではない境地に入るだろう。

もちろん、今は戻る理由など全く無いのだが、心して進む必要がある。

2013/5/2 10:48 【現在地】

上の「前説」に書いたとおり、上部軌道起点「岳見台停車場」から1.5kmの軌道跡を黙々と復路し、ちょうど2時間ほど前に人目も憚らず ガッツポーズ をした現場へ戻ってきた。

既にこの時点までで軌道跡を合計3km歩いたので、正直なところ、軽い疲労感を感じ始めている。

このうえ今日は更に8kmも歩いて、さらに自転車を20km以上漕がないと終われない(=クルマに戻れない)とか、足元のレールが励ましてくれなければ、もっともっと気の重い探索になっていただろう。

しかし、今の私には何といっても、レールが居てくれる。

このレールを放って立ち去るなんて事、考えられないのである。

とことん、付き合うぜ!!

根尾滝遊歩道からこの上部軌道へ登ってきたときのことを思い出してもらいたいが、私はひたすら無名の谷筋をよじ登ってきたのであった。

最後の最後で谷底を登る事に不安を感じ、僅かにそこを逸れて登ったところで路盤跡に辿りついたのであったが、もしもう少し辛抱強く谷筋を上り続けていたとしても、何の問題もなく路盤跡に出会っていたという事が判明した。

件の無名の谷と軌道跡が交叉する地点には、軌道に沿ってカーブする小規模な石垣が残っており、旁らには集材機でも納めていたような小さな掘っ立て小屋の崩れた物があった。

もし今後私と同じルートで上部軌道を目指す人がいたら、この石垣や小屋の跡を目印にすれば良いわけである。

明るい時間ならば見落として先に進むということは、まず無

[5] 田舎吊り橋 Vol.18 静岡逆河内「新逆河内吊橋(無想吊橋)」【ぶんかびと】, , http://bunkabito.jp/magazine/article_tsuribashi/vol_0018/index.html

危険な廃林道をひたすら進む

前回の「天地吊橋」から千頭ダムに戻り、再び山ビルだらけの過酷な山道を登って日向林道に戻る。 ここからまたもや長い廃林道歩きとなる。 日向林道は一度延々と下って川のすぐ傍まで近付き、再び延々と登って行く。 相変わらず荒れ果てた林道には、「源平崩れ」と名前まで付けられた大きく崩れた斜面や、谷になった箇所から流れ落ちた小さい滝が、林道全体を南アルプスの天然水浸しにしていたり、あるいは落石によって転がり出た巨大な岩が大きく道に横たわるなど、危険が山のようにある。 恐ろしいことに、ツキノワグマの物だと思われる、大きい動物の糞も落ちていた。

そのような難所続きの林道を登って視界が開けると、そこには南アルプスの山々が広がり、素晴らしい景色が続いていく。 林業が盛んだった1970年代の頃に使われていたと思われる小屋が林道の少し下に見えたが、その人工的な建物を含めても、人間の気配は全く感じない。

そういった原風景を横目に蛇行する日向林道を進むと、目の前に信じられない光景が飛び込んできた。 深い谷のとんでもない高さに細い吊り橋が掛けられているのである。 これが今回紹介する「新逆河内吊橋」である。

無想と呼ばれる吊り橋

昭和51年に撮影された航空写真 国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)【ccb-76-18_c5b_2】より

日本でこれほどの吊り橋は他に残っていない。 数々の難所を越え、ようやくたどり着いた伝説の吊り橋。 私たちの目に映ったその衝撃は、はかりしれないものであった。 高さ約80メートル、長さ140メートルの景観はまさに圧巻。 遠くから見える光景は、もはや現実味すらなかった。 そして、素直に「感動」してしまっていた。

実はこの場所には嘗て「無想吊橋」という吊り橋があり、更にそれを渡った先にある小さな流れ込みである白沢を渡す短めの吊り橋が架かっていて、どれもとんでもない高さでありながら、針金と薄い板で作られた不安定な吊り橋であった。 無想吊橋とその先の白沢を渡す吊り橋は、1970年代後半には既に崩壊して渡れなくなってしまい、その3本の吊り橋の中で最も長く、高い位置に架けられたこの「新逆河内吊橋」だけが残ったのだ。 しかし、その名前のインパクトからか、残された「新逆河内吊橋」が今では「無想吊橋」や「新・無想吊橋」と呼ばれている。 川根本町や静

[6] 道路レポート 川根街道旧道(三ツ野古道), , http://yamaiga.com/road/mituno/main.html

危険な探索でした。

危険と言ったら、日本の急峻を沢山集めた“南ア”エリアの十八番である。

千頭林鉄 のふるさと、川根本町に再登場を願おう。

【周辺図(マピオン)】

左図は川根本町の千頭地区周辺を描いた最新の地理院地図画像だ。

今回探索した道は、この地図をぼんやり眺めているときに、気になり出した。そして簡単な机上調査の末に、探索を決行した。

そんな緩い動機というか、きっかけから、非常に危険な探索に追い込まれた(苦笑)。

さて、この地図の中で、皆さまはどこが気になりますか?

私が着目したのは、 大井川 に沿って並走(一部重複)する 国道362号 と 県道77号 の位置関係であった。

千頭から金谷までの大井川の中流には、国道と県道が川を挟んで両側に並走しているのだが、これは 国道が右岸(西岸)、県道が左岸(東岸) という位置関係を、まるで暗黙の了解でもあるかのように保っていて、国道が左岸へ“お邪魔”するのは、おおよそ42kmの中にたった2箇所、4kmくらいしかない(平成28年現在)。

大井川の激しい蛇行を思えば、もう少し橋を架けて川を串刺しにするショートカットが多くても良さそうだが、そうした改良は、まだまだ発展途上である。

そしてこの地図の千頭付近が、そんなレアな2箇所のうちの1箇所だ。

南から千頭を目指して右岸を北上してきた国道は、「崎平」で大井川を渡り左岸へ移動。以後「田代」「小長井」を経て、静岡方面へ向かっている。

だが、地図を良く見ると、「崎平」で川を渡らず、そのまま右岸の「富沢」「三ツ野」を経由して「千頭」へ至る道も描かれている。

この状況を見て真っ先に思ったのは、「富沢」や「三ツ野」を経由する道が、国道の旧道なのではないのかということだった。

以前、 千頭林鉄 の探索を行ったので、この辺りの机上調査資料は、既に入手していた。

そして、“右岸旧道説”を確かめるべくそれらに目を通すと、早速発見した。

動かぬ証拠。

左図は、『本川根町史 通史編3 近現代』 (以後『町史』とする。なお、この書名は誤記ではない。 本 川根町が平成17(2005)年に中川根町と合併し、現在の川根 本 町になっている) より転載した、「 本川根地域概略図〜明治初期〜 」である。

この図には明治初期の(おそらく近世から引き継いだ)交通網が描かれており、中央を大きく蛇

[7] 法政大学 軽登山サークルSPRINGのブログ : 3月21,22日 日向林道・寸又川左岸林道調査 南ア深南部, , http://blog.livedoor.jp/spring_climbing/archives/7864692.html

高尾山から槍ヶ岳まで登るインカレ軽登山サークルのブログです♪

2014年度新規メンバー募集についてはこちら→→【http://blog.livedoor.jp/spring_climbing/archives/7220709.html】

【メンバー】 粂田 力 2015年3月21~22日 南アルプス深南部 寸又川山域の林道を調査 [1日目]寸又峡温泉-飛龍橋-寸又川右岸林道-千頭ダム-天地吊橋分岐-日向林道出合い-寸又橋-寸又川側から逆河内側に乗越すコル上-寸又橋-日向林道出合い-お立ち台-寸又川左岸林道-お立ち台▲ [2日目]お立ち台-1367.6-1670-1367.6-お立ち台-日向林道出合い-天地吊橋分岐-天地第一吊橋-千頭ダム-寸又川右岸林道-夢の吊橋-寸又峡温泉 夕食:手造りの店さとう 日帰り入浴:翠紅苑 今回の山行の目的は、不動岳ヒコーキ平尾根からアプローチをするために日向林道が通行が(完全に)不可能かどうかを調査しにいくこと 本記事と合わせて4ヶ月前の 丸盆岳東尾根 黒法師岳 前黒法師岳 周回 をご覧いただくとこのあたりの最近の状態がわかってくるかと思います 時期的には丸盆岳東尾根の方が紅葉も川の水の色も綺麗でした 私自身、学生生活最後の山行、記事になりますので寂しい限りです 林道情報気になる方のため写真を多めに またブログをご覧になっている新入生の方!この記事は個人山行と言って個人企画の登山です 全体登山でこんなにマイナーな山域へは入りません あくまで個人の趣味の世界ですのでそのへん心配しなくても大丈夫です 3月21日 今日明日は土日で観光の車も多いので、温泉街下の水車のある駐車場に駐車 1時間仮眠 おにぎり食べて、準備して 千頭林鉄の機関車をみる 作業員客車をみる カモシカを通り過ぎてゲート横のおばちゃんにあいさつして出発 天子トンネル手前に落石 まだ片づけてないところをみると最近落ちたのか 往きは体力温存するため飛龍橋をゆく 左に曲がれば前黒法師岳登山口や青薙沢、釜滝へ向かう大間川林道 沢屋さんたちの記録をみる限り最近は山犬の段から無理矢理、沢におりている人ばかりで大間川林道は通れるのだろうか?崩壊地は気合いで突破したとしていくつか朽ちかけた橋があったはず、、、 今日も起点は千頭ダムなので右岸林道を進む 尾崎坂展望台で休憩 また林鉄の機関車の

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[8] この記事はSuikaWiki Worldに作成されました。 に最終更新されました。 https://world.suikawiki.org/spots/23438054530144492

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