先日、道路レポ「山梨県道10号富士川身延線 城山旧道」を書いている最中に、この道を思い出した。
「城山旧道」の最大の特徴にしてインパクト大だった光景は、道路と鉄道の超接近!であったわけだが、
そのレポートを書いていて、ここの一般道路と高速道路の超接近!を思い出したのである。
それはいったいどんな光景なのか。驚くほどに凄いものなのか?
こればかりは文章で説明するよりも、これは実際に見てもらうが一番だろう。
なお、今回も「通行止」の道ではなく、誰でも車でも自由に通行できる“公道”であるのがポイントだ。
小難しい歴史&制度の話は無しで、ただ奇抜な道を沢山の写真で紹介するだけなので、ミニレポ感覚で気軽に楽しんで下さい。
2013/2/22 15:26 【広域図(マピオン)】/【現在地】
ここは甲州市大和町日影にある長柿(おさがき)という集落である。
旅慣れた人には、国道20号を笹子トンネルを越えて勝沼の街中へ下りていく途中にある山峡の地と言えばイメージできようか。
写真は、集落内から葡萄畑と日川の谷越しに、国道20号が通っている右岸の山腹を見渡している。
国道は対岸の家屋に隠されて見えないが、谷を跨ぐ吊り橋が対岸にも道があることを教えてくれている。
この「長垣橋」には大きな問題があるのだが、その話はまた稿を改めることとして、今はこの長柿集落から始まる日川左岸の道についてである。
私はこの写真を撮影した後、長柿集落に別れを告げて、東の方向へ進み始めた。
目的は、地図上で「怪しい」描かれ方をした道があったので、それを実地で確かめる事であった。
レポートを書いている今は摂氏40度近い猛暑に襲われているらしい甲府盆地周辺だが、6ヶ月前のこの日は凛烈な寒気に包まれていた。
日川左岸の段丘地にこじんまりとまとまっている長柿集落の外れに来ると、そこには山を背にして赤い鳥居を佇ませる小さな神社があった。
山菅神社という。
名前にも地形にも“山”を背負った神社としては珍しく、社殿が鳥居と同じ平坦な場所に置かれている。
その理由らしきものが分かるのは、もうすぐだった。
鳥居を潜らず、左の道を進んだ私の前に、“それ”は現れた。
“ひな壇”のような巨大法面を従えた、
中央高速
が待ち受けていた。
正確には中央高速ではなく中央自動車道西宮線であるが、この際もうどちらでも良い。