【周辺図(マピオン)】
和歌山県日高川町の紀勢本線は和佐駅近くの交差点に、この写真の青看が立っているのを、通りがかりに偶然見つけた。
<何が珍しいって、1枚の青看に、連番になっている3本の県道番号が表記されていることである。
似たケースは、群馬県長野原町の羽根尾交差点が、連番である国道144号、145号、146号それぞれの起点になっていて、このような場所は日本唯一であるとして道路ファンによく知られているし、現地にはそれを記念した標柱さえ立っている。
対してこの日高川町の和佐駅近くの交差点の場合、国道ではなく県道で、かつ3路線の起点というわけでもない。右図の通り、ここが起点なのは県道193号だけで、他は通過地点に過ぎない。
しかしそれでも青看に3つの連番が並んでいる風景というのは珍しく、個人的には前出の羽根尾の他では目にした記憶が無いのである。
貴方がご存知の、このような青看があったら、ぜひご伝授頂きたいのである。
…という話は、実は本編とは関係が無かったりする。
本編で紹介するのは、この珍しい青看がある交差点から県道192号を140mばかり南下した所でこれまた偶然に発見した、小さな廃橋である。
それでは、さっそくご覧頂こう!
2015/7/28 16:34 【現在地】
はい、奥に見えているのが冒頭で紹介した青看で、ここはそこから南に140m離れた県道192号上だ。
道路に沿うように、左側に細長い築堤が見えるが、紀勢本線である。
この地点に立ったまま、線路がある左の方を向くと、問題の廃橋がある。
こんなふうに↓
ゴミ収集場の奥に、線路の方へと延びていく、低い築堤があるだろう。
そこに欄干も見えていて、明らかに使われていない“廃橋”があるのが分かるのだが、逆光のせいもあって、写真だと特にこのアングルからは分かりづらい。
ちょっと位置を変えて撮影し直したのが、次の写真だ↓
線路に向かって延びる低い築堤に、 小さな廃橋がある!
位置的に、その先には明らかに線路との平面交差(踏切)があったはずだが、ここから見てもそういう設備が無いことは分かるだろう。
また、手前もゴミ収集場のところで「ガクッ」と段差になっていて、本来あるべき路面は、築堤の土ごと削り取られてしまっているようだ。
総じて、前後に一切の道が通じていない全く無能の廃橋と化していて、たいし