2008/7/2 10:06 【現在地(別ウィンドウ)】
旧国道の踏査は奈川渡ダムまでの旧国道は解明された。
残りは現道を走るだけだが、個人的にこの現道は是非とも「語りたい」風景に満ちている。
私は廃道が大好きだが、それにも増して好きなのが、老体に鞭打って現役を続行しているような道路たちなのである。
今回は、そんな風景をたっぷりと堪能していただきたい。
カラフルにペイントされた松本駅前行きの低公害バスが、朽ちかけた坑門から勢いよく飛び出してきた。
こういう風景に、まずグッと来るー!!
トンネルナンバー「3」、大白川1号隧道、全長50.0mである。
『道路トンネル大鑑』(土木通信社刊)巻末の「隧道リスト」には、昭和40年竣工、幅員5.5mとある。
しかし、なぜかリストでは「大白川第二隧道」と記載されており、これはリストの間違いなのだろう。
それにしても、汚れた坑門だ (←褒め言葉) 。
廃道にあっても何ら違和感をおぼえないだろう。
いかにも後付けされたらしいロックシェッドで、ナンバー「4」、大白川2号隧道、全長187mにつながっている。
我々チャリにとっての安息の時は、まだ遠い。
道は、さほどの勾配ではないが、ずっと上り坂になっている。
何度も何度も車に追い越されながら、騒音の中を肩身の狭い思いをしながら進んでいく。
まもなく隧道脱出。
この景色が印象に残っている。
トンネルを出た道が先で折り返し、谷を挟んだ右奥に、今度は逆方向となって登っている。
この辺りは、隧道や橋をアクロバチックに織り交ぜた三次元的な線形になっていて、走っていて楽しい。
これでもう少し隧道が広ければ悠々と走れるのだが、まあ、隧道に入るとその都度キモチが引き締まるというのも、交通安全の役に立っているのかも知れない。
小雪なぎ隧道から始まった4連の隧道連続地帯が終わった。
振り返ると、隧道に向けて2車線が「ぎゅっ」と絞られている姿が目に余った。
…ああ、目に 余った ともよ。
ひどいなぁ この狭まり方!! イイヨイイヨーモットヤレ
大型車にとっての鬼門、大白川橋。
写真だと分かりづらいかも知れないが、このカーブはかなりきつい。
特に、中央部分が橋になっていて前後より狭いのが良くないのだろう。
この橋の前後でも、対向車が居る場合には大型車の一時停止が見られた。
こ