2015/4/23 10:33 【現在地】
林道鹿曲川線の探索を終え、引き続き蓼科スカイラインの探索を続行する。
目的地は、到達する過程で自身の自転車における最高到達高度を更新することになる大河原峠だ。
地図上での距離は約4kmで、地図上ではすぐ近くのようにも見えるが、仙境都市内を著しく蛇行しながら上っていくために、案外に遠いのである。
なお、詳しくは後段の机上調査編で述べるが、蓼科スカイラインのうち仙境都市から大河原峠までの区間も、元は林道鹿曲川線の一部として建設されたもののようである。
なので、道路の現在の名称だけでなく、その由緒に着目するオブローダー的な視点では、引き続き林道鹿曲川線の探索が続いているとも言える。
ただし、道の状況はこれまでとは一変して2車線になったばかりか、歩道さえも設けられていた。これは確かに、「都市」っぽい。
蓼科スカイライン区間に入って間もなく現れた、この土地の名前を記したらしき立派な看板。
「ウッドヒルベイアソシエイツ」と、書かれていた。
「Wood hill Bay Associates」=「木の丘の海岸の仲間たち」?
仙境都市との関係性はよく分からない。この名前でググってもヒットしなかった。
スカイライン区間の最初のヘアピンカーブの所で、今回仙境都市に入ってはじめて人がいそうな施設を見た。
確固たる事は言えないが、おそらくこの施設は無人では無く、仙境都市の一部として今も機能しているようだった。
後日調べた所によると、この施設はセンターフロントといい、別荘地全体の管理施設だった模様である。
「都市」に置き換えれば、市役所(city hall)と言ったところか。
実に海抜1860mという高所であった。
給油機が一台だけの無人ガソリンスタンドがあった。
最寄りの集落からはかなり離れた仙境であるから、あれば安心といったところだが、現在も使えるのかは不明である。
話は変わるが、私はここでまた雪のことを考え始めなければならなかった。
思い返せば、私がはじめて大量の残雪に進路を阻まれ自転車を長く押す羽目になったのは、海抜1640mの辺りであった。→ (証拠)
それからしばらく苦戦を強いられたが、海抜1700mで仙境都市に辿り着いてからは、明るい南向きの高原地帯となったお陰で、それから標高が上がってもほとんど雪はなかった