熊本県 (くまもとけん)は 九州地方 の中央に位置する 県 。
県庁所在地 は 熊本市 ( 政令指定都市 )。 令制国 の 肥後国 に当たる。 有明海 、 不知火海 、 東シナ海 に面している。また、日本第2位の 阿蘇カルデラ を持つ 阿蘇山 が知られる。
名称 [ 編集 ]
熊本という地名は、古くは隈本と書いた。隈本の由来には諸説あるが、 菊池則隆 に因むとする伝承がある。「隈本」の名が文献に見られるのは南北朝時代以降で、これを 加藤清正 が「隈」の字が畏(おそれる、かしこまる)の字を含むため武将の居城の名に相応しくないとして「熊」の字を充てたと言われている。なお「来熊(らいゆう)」「訪熊(ほうゆう)」「帰熊(きゆう)」と1文字で略するときは「熊(「ゆう」と音読み)」を使用する。
地理・地域 [ 編集 ]
九州本島の中央部に位置し、福岡、大分、宮崎、鹿児島の各県と境を接する。海上で 有明海 を隔て長崎県とも接する。東部の阿蘇地方に日本第2位の 阿蘇カルデラ を持つ 阿蘇山 や九州山地の山々が聳え、西部は熊本平野が有明海に、八代平野および芦北地方のリアス式海岸が不知火海に面する。その間に宇土半島が突き出し天草諸島に続いている。中心都市である 熊本市 は、市域の70万人超の人口を支える水道水が全て地下水でまかなわれている世界でも稀有な都市である。
気候 [ 編集 ]
気候 は県内全域が 太平洋側気候 に属し温暖だが、冬と夏で寒暑の差が激しい。冬の気温は緯度の割には寒冷である。
熊本地方
熊本市 の年平均気温は約16 - 17℃である。 有明海 に面しているが、 熊本平野 は 金峰山 と 阿蘇山 との間で盆地を形成するため、内陸型気候に近い。夏場は気温が35℃を越す 猛暑 になることも少なくなく、夕刻には『肥後の夕凪』と呼ばれる無風状態となるために非常に蒸し暑い。 2005年 には年間106日の 真夏日 を記録している。梅雨期の 6月 ・ 7月 には年平均降水量約2,000mmのうち約40%が集中する。冬は降雪や積雪は少ないが朝方の冷え込みが厳しく、1981 - 2010年の統計によると1月は平均12.4日が 最低気温 0℃以下の 冬日 となる。
阿蘇地方
山地型気候 で、 九州 随一の寒冷地である。冬は 九州山地 や 阿蘇山 では毎年多量の 積雪 となるが、 中国地方