良く見かける建物を、看板建築と呼ぶのだと最近知ったので、それなら立派な看板建築を撮影しに行こうと向ったのが外房の本納でした。
一躍全国区で有名になった本納ですが、あれは事件でもなく、すでに解決済みになったので、マスコミもおらず駅前は静かなものです。
趣味の鉄道撮影では、何度となくお世話になっている本納~永田ですが、本納の街中をしっかり歩くのはこれが初めてでした。
本納は観光地ではありませんが、歴史的には里見氏の城下町だったこともあり、古い民家が点在していて、景色もとても綺麗な町です。
現在は茂原市になっていますが、昔は長生郡本納町でした。
本納駅には、東京、千葉、蘇我方面から京葉線快速、外房線各停が停車します。
もう少しホームが長ければ、横須賀線快速も停車できますけどね。
本納に残る看板建築や古民家は、主に本納駅を中心に点在し、特に県道226号線沿いに多いとい思います。
ここがまだ本納町だった頃は、駅を中心に226号線が商店街になっていて、街の中心地だったそうですが、今では廃屋や店仕舞いした店舗ばかりが目立ちました。
この立派な家屋は薬局で、226号線では数少ない営業中の店舗です。
洒落た手すりにばかり目がいきましたが、敷地もかなり広くて、ものすごいお屋敷でした。
この赤が目立つ建物は、建て増しに建て増しを重ねたと思われる割烹です。
すでに廃業し廃屋になっていました。
どこを歩いていても踏切の音が聞こえてくるので、自分の現在位置を知ろうと立ち寄った高台にある寺院です。
長福寺さんは無住なのかもしれませんが、敷地は広大で、ほとんどが駐車場になっていました。
このお寺の高台からみた九十九里方面、遠くに見える緑の向こうが海です。
なぜ、こうも広大な敷地が駐車場ばかりなのだろうと思い、境内を歩き回ると、納得するものを見つけました。
寺院には不釣合いな噴水跡。
境内の一角にこんなものが残っていました。
ここは学校の跡地だったんですね。
どうりでお寺の建物も新しいし、敷地も広いわけです。
この県立茂原農業高等学校はすでに存在せず、県立茂原工業高等学校と併合され、現在は県立茂原樟陽高等学校になっています。
工業系と農業系専門の高等学校のようで、普通科はありません。
さて、長福寺さんを出て、再び散歩に戻ります。
古民家で見つけた鍋・・・
何故鍋がこんな場所に乗っかっているのか不思議