2015年10月08日 20時00分00秒
約1200億円もかけて誰も住まない街を砂漠のど真ん中に作り出す計画「CITE」とは?
道路や教会、モールなどが存在し、3万5000人ほどの人口を想定したスケールの街でありながら、実際には「居住者」が一切いない町を砂漠に作り出す計画が「 CITEプロジェクト 」です。何のために「人が住まない町」を作り出すのか、 CNN.com が秘密にせまっています。
CITE: The $1 billion city with no residents - CNN.com
http://edition.cnn.com/2015/10/06/business/test-city/index.html
アメリカ・ ニューメキシコ州 にあるメキシコ国境と ホワイトサンズ・ミサイル実験場 の間に位置する乾燥した砂漠に全く新しい「都市」を作り出す計画があります。「CITEプロジェクト」と呼ばれる計画で作られようとしているのは、「アメリカの街を模したフルスケールの実験場」。輸送・建築・コミュニケーション・セキュリティなどに関するさまざまな実験が、約24平方キロメートルの土地で行えるようになる予定です。
これがCITEの設計図。アメリカの中間サイズの街が備える施設を有しています。
大学のキャンパスはこんな感じ。
プロジェクトを先導する Pegasus Global Holdings のロバート・ブルームレイ氏はCITEプロジェクトについて「人々の生活を阻害することなく、新しい製品やサービス、テクノロジーのテストを行うための場所」であると説明します。土地の中には農業やエネルギー・水処理に関する開発を行う区画も存在するため、もし人々の全く存在しない「都市」を巨大な実験場として使えるのならば、できることの可能性は無限大です。
例えば、追跡ドローンでモニタリングしながら自動運転カーを走らせたり、家屋の災害実験や、ロボット工学的な実験を行ったりすることも可能。代替エネルギーとしての可能性が研究されている トリウム核エネルギー の実験も行えます。
CITEで建設された街は、研究室レベルを飛び出して実際の社会で行う実験の間に存在する障壁・ デスバレー に困っている研究者たちにとって絶好の場所になると見られています。
CITEプロジェクトが始まったの