高尾駅前からバスで八王子城山へ行く道すがら、左手に続くなだらかな尾根が前から気になっていたのです。
尾根の名前は太鼓曲輪尾根。
曲輪というのは城郭を構成した石や土で囲まれた区画(例えば本丸とか)のことなんですって。
だからこの尾根にはかつては太鼓櫓が建っていてお城を敵から守るために誰かが詰めていたのでしょうね。
…と、いうわけでめちゃくちゃ花粉が飛んでいる本日、決死!覚悟で歩いてきました〜。
高尾駅からバスでふたつめの「宮ノ前」バス停で下車。
すぐ前の商店の右を入り、御霊谷川に沿ってしばらく歩くと見えてきました。あれが今日目指す尾根ですね!
そして、その先道路右手に大きな梅の木がある広い空き地が見えてきます。
実は最初このあたりでかなり迷ってしまったのですが…この尾根に向かう取り付きはまさにこの梅の木を正面に向いてそのまま真っ直ぐ進んだ竹藪の奥なのです。
中央道の車の音に導かれるまま笹藪の中、細い道なりに進み、中宿橋で高速を越えれば右手に尾根を示す小さな標識が現れます。その先からの道ははっきりしていましたよ。
しばらく竹藪の道を進むと自然林の続く尾根となりますので地形に沿って緩くカーブしながら進んでいきます。
286ピークあたりを過ぎて次のピークを目指す途中にいきなり尾根は寸断されて崖っぷちに!
これ堀切といいまして、人工のキレット。
つまり、八王子城のような山城を構成する上で尾根づたいに敵が進撃するのを防ぐ役割を果たしているのです。
そして、このような堀切が大小6つも続くのがここ太鼓曲輪尾根最大の見どころなのですね!
そして、第一堀切からほどなく次の堀切に。ここはさっきと比べてかなり高低差のない造りで、片堀切と表示が貼ってありました。そうか、両方削らずにこっち側だけというわけか…。
そして、少し下った先、大手門へと続く道を右手に見過ごしてまた登り返せば第二堀切に到着。ここも結構落ちていますので巻いて底まで降りて行きます。底は薬研堀と言われるだけありなんだか歩きにくいです。
さてさてお次は…。
第三堀切!
ここ一帯切り出した石がかなりゴロゴロと転がっていて、規模も大きく堀切の高さも相当なもの。
すぐ真下を見れば木々の間から八王子城のお殿様の住居、御主殿跡地が目と鼻の先に!
おまけに下を歩く人の声や滝もある沢の流れだってはっき