池尻掘

池尻掘

[1] 池尻掘

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[2] 暗渠ハンター 山王崖下の「池尻掘」?①湧水つきの東側掘: 東京Peeling!【とうきょうピーリング!】, , http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-c37c.html

大田区に遠征してきました。 今回から数回にわたって、池尻掘、六郷用水北堀、内川の様子をシリーズでご紹介します。

まずは池尻掘から。 実はこの池尻掘、 カケダシのころからの愛用テキスト「 川の地図辞典 」にはしっかり載っているのですが、 その他の文献でも見当たらないしググっても出てきません;;;; もしかして名前の記載ミス?・・・という疑いを持ちつつも、便宜上もうこの「池尻掘」という名前で通すことにしますw ※補記:大田区の資料ではいくつか「池尻川」という表記が見られます。

※2011.7.18追記:大田区の小学校史の記事に、「環7内側・山王近辺の谷からの流れも内川の源流のひとつ」である旨の記述を見つけ、池尻堀も内川水系として扱うことにいたしました。

池尻掘は、 環7の馬込交差点あたりを真ん中にして 西と東それぞれから流れ出して南下し、 途中でこの2本が合流して 池上通りとの交差点あたりで六郷用水北堀と合流する水路です。Yの字形みたいに。

まずは東側の水路から探検。 「川の地図辞典」と手元地図を見比べていると、 どうも川の地図辞典の記載より上流がありそう。 そこから探ってみましょう。

「川の・・・」記載の始点に立ってみると、 果たしてさらに東のほうにあからさまな暗渠がありました。 この先が上流ですね。

すっかり無理固められていますが、ザッツ川筋。

おっと、金網フェンスで囲われている洋館。廃屋のようですがとことなくキッチュな風格(なんだそれw)があります。

奥に進んでいくと二筋に分かれるところがあります。まずは右に折れて進んでみます。

さらに狭い暗渠がまっすぐに続いていました。

足元には「 おしくらマンホール 」モドキが出現!

うわっさらに狭くなってきたw かなり好みの暗渠ですよこれ!!!

この暗渠は100mくらい続き、最後はは10段程度の階段となって、崖上に出ます。 その崖上からの暗渠の眺めはこれ。

この崖の横には駐車場があり、このへんが谷頭となっているようです。

この崖を含む台地が山王、台地の向こう側がJR大森駅となります。 先ほどの二筋の分かれ道のもうひとつの暗渠は、数10m続いてすぐに終り、この奥に消えてしまいます。

もうちょっと奥まで分け入っていくとこんなかんじ。 まだこの先の崖下伝いに先がありそうですが、もう流路は追えません・・・。

[3] 暗渠ハンター 山王崖下の「池尻掘」?②西側の掘と合流後の暗渠: 東京Peeling!【とうきょうピーリング!】, , http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-f286.html

では池尻掘の2回目は、まず東側の掘との合流点から上流に遡ってみましょう。

西側の堀は、環7の向こうからやってきます。

この正面の道を入ると、いきなり崖。 この崖上は大倉山公園という公園になっています。

崖上から流路をみるとこんな。高いですねえ。

西側堀は蛇行もなく、ちょっと見所は少ないです。 � �

どんどん北上して、馬込東中を左に曲がって坂を上ります。

「川の地図辞典」では、このあたりが起点。 この古い民家なんて怪しいな・・・。

何気なく隣のアパートをみると・・・

コーポラスいずみ。・・・「いずみ」!!!? ここが湧水ポイントか!? なわけありませんw

まだ上り坂が続くので、もはや「川の・・・」をちょっと無視してあたりをさぐってみます。 道は蛇行し、「もしかしたら流路が続いてる?」と思わせるには充分。 こんな不自然(いや、自然?w)な三角形のヘタ地まで登場。

古い川の流路と新しい計画道路が交わるところに、よくこんなヘタ地ができますよね。 渋谷区の例はここ 。 坂を上りきるあたりには大きな敷地の古い神社。 水源があったとしたら、このあたりじゃあないかなあ。

さて、東西合流後の流路は少しだけ環7とともに南下します。 なぜかこのあたりの環7沿いには看板建築物件が多く見られました。

環7と池上通りの立体交差あたりから、池尻掘は環7の西に離れていきます。 左が環7の立体交差。流路は右に。しかし先に見えるカーブは曲がらずにほぼまっすぐ進みます。

お!この立体交差付近で支流暗渠発見。

さっそく追ってみます。

曲がり角はわくわくするほどマンホールが連なっています!

残念ながらこの暗渠はこの角を曲がるとおわり。 本流に戻ります。

あ。ここにも支流。(写真まんなか奥)

ちょっと進むと行き止まりになります・・・。

民家から排水口が道に突き出ていますね。

さらに下ると春日神社横に橋跡がありました。

明神橋、という橋です。

欄干の親柱だけが移築されているのですね。

さらに南下して、池上通りにぶつかるところで六郷用水北堀と合流します。 このへんが合流点。

写真を撮っていたら、にこにこしたおじさんが近寄ってきて 「その花ね、種から植えたんだよw きれいでしょうww」 と。 「いえ、花を撮っているのではなく暗渠を撮っているのです」とはいえませんでしたww

[4] 暗渠ハンター 大田区楓谷・崖を下る暗渠: 東京Peeling!【とうきょうピーリング!】, , http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-9d8e.html

前回の「 暗渠の愉しみバランスシート 」からいうと、今回の記事はこんな内容です。

では本文、行ってみます 。

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南馬込に行きました。そう、例の谷あたりに。 街角ねこさん写真家(でいいんでしょうかw)の ろっちさん が、 「楓谷」と名付けたところ 。 猫またぎさんをして「V字谷の聖地」と呼ばしめた 馬込の地形ですが、 楓谷はこの猫またぎさんが取り上げたエリアのもうちょっと南の方に位置します。

私もこの近辺は何度か断片的に記事にしました。 環七を両脇から囲む池尻掘りの 東 と 西 。 そして池尻堀東の奥から来る 大仏支流(仮)。 さらに池尻堀西の奥の奥から来る 池尻掘り南馬込1丁目支流(仮)。 その手前 のするすみ支流群(仮)。 そんなに家から近いわけじゃないのに、我ながらよく通ったものです。 会社で「住まいは馬込なんです」というひとがなぜか結構いるんですが、もうその一人一人に、「で、何丁目何番地?谷の底のほう?そばに坂はない?」と問い詰めたくなることが多いのですが、ずっと我慢してます。

で、今回はその楓谷エリアで、たぶんあまり知られていない(と思います;;;)暗渠を見てきたので、2回にわけてご報告します。

まずは全体の地形図をどうぞ。(GoogleEarthさん東京地形地図さんありがとうございます)

■序章代わりの「1」 では地形図の「1」とした矢印。これは、さきにご紹介した「楓谷」の命名者ろっちさんにすでにご紹介されてますので、軽く。 バスが行き来する南馬込1-60-5の尾根道からぽっかりとした暗渠が見えます。

ここからこの流れに階段で降りていきます。振り返るとこんな景色。 すでに秘境感満載ですね…。この先はこんなふうに続きます。

いったん道に出てガードレールに阻まれた後も…。

やはり階段で下ります。この谷のきつい高低差を物語りますね。

その先はいったん右に曲がって、左に曲がり、するすみ支流群(仮)の中心となる支流となって流れていくようです。

■するすみ支流群・南馬込2丁目崖支流(仮) 「2」 次は、今回新たに見つけたするすみ支流(仮)の副支流のひとつ。 それが地形図の矢印「2」。 南馬込2-23から唐突に始まる支流です。 ここ。

車の間をすり抜けて進んでみましょう。

進むと、崖

[5] 暗渠ハンター 池尻堀の大仏支流: 東京Peeling!【とうきょうピーリング!】, , http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-c554.html

以前、大田区馬込付近の 「池尻堀」のことを書きました 。

地形図を見ると、その付近にはいくつも谷があります。 (「こたたん山通信」のろっちさんはこの谷たちを<楓谷>と名づけられています 。いい名前ですねw)

地図を見ていると只でさえうずうずしてくる萌え地形なのですが、 ある日あるとき思い立って、 この楓谷の上のほう、 馬込駅の北・国道1号線横からぱっくりと始まる谷を 訪ねてきました。

毎度google earthさん「東京地形地図」さん、どうもありがとうございます。

楕円の中にはいくつかの谷が見られますが、 この谷たちが新幹線高架下あたりで一つに合わさります。 そこには確かに一つ、ドブのような流れがありました。

経緯は後程お話ししますが、 ここではこの北の谷をらが合わさって流れる水路を 「池尻堀・大仏(おおほとけ)支流」と勝手に名づけ、 痕跡や流路の街並みを見ていきたいと思います。

谷の入口は都営浅草線の馬込駅の北。 今回は、五反田から国道一号線を南下するバスでアプローチ。 馬込の東急バス荏原営業所前で降りました。 ここは、 立会川と品川用水が交差する水の要所。 またそんなところにバスターミナルがあるという 私的にもわくわくするところです。

東急バス荏原営業所を少し南に下ると、 1号線の広い道路からいきなり東側の崖下に下る 狭い階段が現れます。

おお、結構な勾配っすね。

谷頭にあたるこのあたりは路地の多い、 情緒たっぷりなエリアです。

ただ、「これは暗渠か」と問われると 正面切って「間違いない」と答える自信はこの時点ではまだありませんw

さきの階段近辺谷頭から、数本谷底に降りていく細い道があります。 その中の一つには、 丸と四角の異なる形の「おしくらマンホール」もどきが ありました。

ちょっと珍しいかも。

あまりの珍しさに遠目に猫も近づいてきた模様。(うそ)

ここからより低いところに向かって 比較的広い道が3本。 あっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら、 たぶんこの3本ともが怪しいんじゃないかと思うように なってきました。 (文末の地図参照)

本編と全く関係ないのですが、 谷の南の崖上を歩いていたら、 すりすり猫にもあうことができました。

むー。かわいいにゃあ。

あ、なんかあんまり見たことがない ハンキョ形態のマンホール蓋に谷底で遭遇。

怪しい3本

[6] 暗渠ハンター 馬込山王・楓谷を歩く: 東京Peeling!【とうきょうピーリング!】, , http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-f93e.html

前回は大田区馬込付近の、池尻堀につながると思われる 「大仏支流」を追いました。 さて、せっかくここまで来たので、 大田区名物(?)の 「馬込山王・楓谷」(ろっちさん命名) の 北のほうの谷を横切って帰ろうと思います。 ほんとこの楓谷は見どころがいっぱいで、 足腰も鍛えられますw

立ち寄ったのは、この地形図の 「この谷A」「この谷B」。

まずは「この谷A」に環七からつまり下流からアプローチ。

実はここは、 この記事 を書いた時に 猫またぎさん から 「その裏にすごいとこあるよ」と教えていただいて、 立ちよらなかったことを激しく後悔したスポットでもありました。

「不自然に広い歩道」くらいしか暗渠サインは見当たりませんが、 この道は十分谷底感が味わえます。

まっすぐ登っていくと、萬福寺というお寺が小高い丘に建てられています。

入り口には「するすみ」の像が。 え?するすみって何だって?

漢字では「磨墨」。

平家物語の「宇治川の先陣」に出てくる名馬の名前です。 いやー、高校の教科書で出会って以来このストーリーは 全く忘れてしまっていたのですが、この馬の名前「するすみ」ばかりが 妙に頭に残っていて、たまに思い出して「するすみ」と口に出したりしていましたw なんか口に出してみたい日本語、じゃありません?「するすみ」。 ちなみに以前インターンではるばる会社に来たドイツ人は、 「デンシレンジ(電子レンジ)」という言葉が面白いといって、 自分で口に出しては笑っていましたっけ…。 確かに韻を踏んでて面白いような気もする。

あ、でその「宇治川の先陣」ってのは、 鎌倉幕府ができるちょっと前のお話で、源義経側にいる二人のオトコ、 するすみに乗った梶山某といけづきという馬に乗った佐々木某が、 合戦の途中で 「どっちが先に宇治川を渡って『やあやあわれこそは…』って 名乗りを上げるか」と張り合う短いエピソードです。 見事「馬に乗っての一番乗り」はするすみでなくいけづきになるのですが、 そのあと徒歩(かち)で渡ったのが大串某。 この大串某があまりにもちゃっかりしてたため敵味方ともにウケた、 というお話。

横道にそれましたが、 そのするすみの持ち主である梶山某縁のお寺だそうです。するすみ。

さてこのお寺の丘を挟んだ反対・北側にももう一つの谷筋があります。 もうこの辺は先のろっちさんの記事に詳しいの

[7] 暗渠ハンター 南馬込の谷の、ミッシングリンク「池尻堀 南馬込1丁目支流(仮)」: 東京Peeling!【とうきょうピーリング!】, , http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/1-5458.html

前回「練馬にある石神井川の谷イッキ攻め」的なシリーズをはじめたばっかりですが、このシリーズは息長く不定期連載ということにさせていただいて、今日は全く違うエリアのお話をさせていただきます。

以前、南馬込1丁目にある短い暗渠をご紹介しました。 この記事 で「この谷B」と書いてあるところです。 「この谷B」を出た水の行く先については、 ろっちさんの記事 でも取り上げられていましたが、まあずっと気になっていたわけなんです。

先日、またまた断片的ではありますが、その水の行く先について手掛かりを見つけたのでご報告。

まずは概況を掴んでいただくために地形図を。

左上から右下にかけて、環7がざばっと通っています。 そして右上から左下へ鉄道・横須賀線と東海道新幹線が通っています。 以前「この谷B」として見つけた暗渠は水色のところ。 この先どんなふうに谷底(つまりこの「楓谷(ろっちさん命名)」の真ん中の方)に向かって行くのかなあと思っていたところ、今回、オレンジ色の暗渠を見つけました。 これはすなわち以前の水色の暗渠の「行く先」だと思われます。 水色とオレンジ色を結ぶと、桃色のような流れが推測できるなあ、 というワケなんです。

ではさっそくその現場を。 南馬込1-14-5。 ここ、環7沿いなんですよ。 環7の歩道から、こんな風景が見えるんです。

怪しい金網。 覗き込んでみると。 立派なはしご式開渠です。 まさか、環7からこんなあからさまな川跡が見られるとは思っていませんでした。

”小学○年生”的な雑誌に 「あなたのすぐ近くに、四次元への見えない入り口がある!」 みたいな特集がよくあったような気がしますが、そんな見出しを思い出して軽く興奮してしまいますw 轟轟と車の行き交う何車線もある幹線道路から、 異世界への入り口が駐車場と民家の間の小さなスペースに残っていたわけです。

駐車場に足を踏み入れ、行く先(上流)を観察します。

ちょっと底が浅いですが、はしご式開渠が続きます。 そして駐車場の敷地を回り込むように折れ曲がります。駐車場スペースの背後は小さな崖なので、その崖下を回り込む、といった方が正しいでしょう。

崖下を伝う流れには蓋がされてしまいます。

しかし流路は明確。

駐車場スペースから、民家の狭間へと続きます。

では上流を、コの字ウォークで追っていきましょう。

民家の狭間か

[8] 暗渠ハンター 大田区楓谷・こんどは断崖絶壁暗渠: 東京Peeling!【とうきょうピーリング!】, , http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-4c65.html

■池尻堀西・馬込支流「3」

前回からの続きです。 今回の記事も、趣としてはこんな感じの「 暗渠の愉しみバランスシート 」となります。

まずは前回の地形図を再掲します。 (GoogleEarthさん東京地形地図さんありがとうございます)

今回は上地図の「3」という矢印のところ。 前回のするすみ支流群とは谷を異にするところですね。

「2」の場所から「3」へと移動する途中、 尾根道のT字路に井戸(サンタイガー式)がありました。なんか岬に立つ防人みたいな風情で。

このあたりから、これから下る谷を一望できます。

うっわーすっげえ高低差!とついつい「ですます調」が乱れてしまいます。

さてここ。南馬込3-17に突如金網が見えてきました。

覗き込んでみると…。

おわっ。 この先は崖になっていて、その崖を下る一筋の暗渠があるのです。 望遠で奥の方を見てみましょう。

大谷石で築かれた家の土台の高さを見ても、この谷の深さがわかるかと思います。 ただ、行く先がよくわかりません…。

この写真を撮った足元には、土管も見えています。

下流をなんとか確認するため、一つ先のブロックに回り込んでみましょう。 ブロックを囲む道は、こんな急階段になっていました。

そりゃそうだよなあ、あんな崖だったんだもんなあ…。

そして。 この階段を下りたところがまさに暗渠の出口だったのです。

右側に見えるお宅と階段とのスキマが暗渠。 半分プライベートな空間っぽかったので、 ちょっと覗き込んで写真を撮るのは自粛いたします。

ここからは、馬込二小の敷地の横を通って下っていく様子。

うん。道もちょっとヘンな造り。

この先すぐには 池尻堀西 が流れています。 おそらくそこに合流していたものと思います。 地理的にも時間的にも断片的にこの楓谷を巡ってきましたが、 ようやここへきて全体像を掴みかけたような気がしました。

より大きな地図で 池尻掘・六郷用水北堀・内川 を表示

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[9] この記事はSuikaWiki Worldに作成されました。 に最終更新されました。 https://world.suikawiki.org/spots/24074289440262715

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