日本海と砂丘と海の幸 – Tottori / Shimane
朝は中屋でいただく。中屋の女将は、親切だったり、気の利いたことを言ったりするものの、愛想があったりなかったりして、なかなかにユニークだ。お盆だから、他の者がいなくて、私みたいな不細工なのでゴメンね、なんて言う。
宿の前の薬師の湯で温泉を飲む。
三朝温泉の真ん中を通る三朝川のほとりのにある三朝の湯には、肌がしわくちゃになったおじいちゃんから、肌黒いおじさんから、眼鏡をかけた青年まで、裸をさらけ出して、湯につかっている。
1658年創業の西藤館には、皇居や靖国神社、竹島、北方領土などの方向が示され、旭日旗が掲げられている。取り返せ日本領土、日本人なら靖国参拝あたりまえ、と書かれている。
それを外国人がじっと眺めている。
国登録有形文化財指定旅館という大橋旅館に立ち寄った後、バスに乗って倉吉駅まで行き、そこからレンタカーを借りて、浦富海岸へ向かう。
日本海というと、荒れていて、冷たいという勝手なイメージがあったが、そこは、澄んでいて、沖のほうが青が深くなっている。遠浅で、冷たくなさすぎず、寄せる波を幾度こえても、すくっと立てば、とたんに足がついてしまう。
多くの海水浴客が来ているが、泳げるビーチも広いので、まるでプライベートビーチのように楽しむことができる。
犬を連れてくる人もいれば、BBQを楽しむ若者もいれば、家族連れで砂遊びをする人たちもいる。
ばしゃばしゃと水浴びを楽しんだ後は、車で、城原海岸、鴨ヶ磯海岸、網代展望台、千貫松島などを巡る。断崖絶壁のリアス式海岸で、浦富海岸とはずいぶんと印象が違う。
岩場でごつごつとしていて、海辺には、海藻がうちあがり、槍をもった人やシュノーケリングをするひとが海に入っていく。
すっかりお腹もへったので、鳥取駅近くにあるかろいちという市場の賀露幸に入り、特選海鮮丼をオーダーする。蟹に、かつおに、イカ、ほたてにいくらに山芋といった具材がのせられている。観光客を相手にしたようなお店だが、その外の市場は活気づいていた。
そこからほど近い鳥取砂丘へと向かう。事前に教えてもらっていた穴場の駐車場に車を停め、砂丘へと入っていく。砂丘の向こうに海があり、脇には車が通る道まで見える。
風でも飛ばされにくい小石などの周りの砂が、風に浸食されてできる砂柱というのがあちらこちらにできている。雨が