山梨県早川町茂倉

山梨県早川町茂倉

[1] 山梨県早川町茂倉

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[2] 昔の人は、なぜ不便な山村に暮らしていたのか? |ブログ|NHKエコチャンネル, , http://www.nhk.or.jp/ecochan-blog/400/215852.html

山岳・水中カメラマン日記

自然をこよなく愛するNHKカメラマンの取材記です。執筆メンバーは、NHKが誇る山岳班・潜水班の面々です。

NHK甲府放送局、山岳カメラマンの米山悟です。

車で山奥の景勝地や登山口に向かうとき、なんでこんな山奥に人が住んでいるのだろう、と思う事はありませんか?買い物に不便、通学に不便、大雪や台風で孤立、と良い事が全然無い。現代都市部の暮らししか知らない大多数の人から見れば、そんな風に思えるはずです。実際若い人は出て行ってしまい、住んでいるのはだいたい昭和も戦前生まれまでのお年寄りばかりです。

山梨県早川町茂倉(もぐら)の集落

中学の頃から山登りを続けてきた私が、山梨県に住んで3年たち、いま一番惹かれているのは、山越えして山間集落へ下りるという山歩きです。車を使わず、駅やバスの終点から山まで足で歩き、山越えをして山向こうの集落へ下り、さらに町まで歩きます。マイカーが普及する前までは当たり前だった登り方ですが、今は流行りません。それにバス路線も昔より減りました。山登り自体は流行っていますが、少ない休日を目一杯山に当てるため、車でギリギリまで進める人が多いと思います。でも山麓を歩けば、人々の暮らしぶりや、古くから残る石碑、古民家、石垣などの佇まいを味わい、地図を見ながらその集落の地形的な必然性を考えたり、住人と声を交わして長話をする事もあります。

南アルプスの甲府盆地よりの一列は、2000メートルに満たない低い山脈で、巨摩(こま)山地と呼ばれています。

この三月、その山を富士川から早川の谷へ山越えしました。山から下りて訪れた行き止まりの集落、茂倉(もぐら)は、谷底から数百メートル上の中腹、わずかに傾斜が緩まったところにある、数十軒だけの15世紀から続く集落です。この辺りの集落では、狭い平地に所狭しと家が建っています。一階より二階のほうがせり出した造りの家が多く、路地が入り組み、坂が多く、とても素敵な所です。

昔ネパール・ヒマラヤの山奥を旅したとき、こんな集落を辿って歩きました。茂倉は、南米のマチュピチュに例えられることもあるところです。

三叉路で話し込んでいたお婆さん3人に山越えして来た事を伝えると、「道どうだった」「荒れてなかったか」と皆、その道にとても詳しい。廃道寸前で、崖崩れで不明瞭な所もある道なので、今はここを通る人はほとんどいません

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[3] この記事はSuikaWiki Worldに作成されました。 https://world.suikawiki.org/spots/23438054563243743

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