福来口鍾乳洞

福来口鍾乳洞

[1] 福来口鍾乳洞

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[2] 福来口鍾乳洞(ふくがぐち)(青海マイコミ平) | 猫仙人の洞窟探検, , http://www.neko-net.com/cave/tankenki/maikomi/fukuga

(ふくがぐちしょうにゅうどう)

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新潟県糸魚川市 (全長2,715m 高低差92m 観光部分なし)WEB

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福来口と書いて「ふくがぐち」。

青海マイコミ平からの水の流出のほとんどを担う、地下水流の吐出口となっている鍾乳洞。

ここから出てくる水が、田海川の大半の部分の水源となっているという。

地下水を水源とする田海川はそのために水温が低く、海から僅かの距離の低地にもかかわらず、イワナが生息している。

福来口(ふくがくち)鍾乳洞は標高180mほどのところにあり、雪解け時期には膨大な水量を吐き出しているが、この時は水量が少なかった。

大規模な横穴鍾乳洞だが鉱山の敷地内で内部は公開されておらず、内部資料も公開されていないが、昔は入口付近は小舟で渡るような池となっていて、一時間ほど行った奥には鍾乳石の豊富なホールがあり、さらに水路の奥はサイフォンとなっているという。

また、昔の調査では上層部の新洞も見つかっているらしい。

[3] 青海マイコミ平洞窟群の探訪 | 猫仙人の洞窟探検, , http://www.neko-net.com/cave/tankenki/maikomi/maikomi2

さて、9月中旬のある日、糸魚川駅前からジオサイトツアーのマイクロバスに乗り込む。

今回のツアー客は20名。

ガイドさんは通常2名のところ、今日は豪華3名とのこと。

糸魚川フォッサマグナミュージアムの学芸員の先生と、地元の自然環境保護員の方、新潟県職員の方。

それに旅行社の添乗員さんと運転手さん。

補助席までフル動員して、マイクロの定員いっぱいまで詰め込まれるが、これには後にわかる理由があった。

市街地から黒姫山の山ふところに入ったマイクロバスは、明星セメントの採掘構内を抜けて急な林道へと登ってゆく。

すれ違い不可の曲がりくねった急坂。

このマイクロバスのサイズで無ければ無理だろう。

途中、対岸に旧砕石場切羽の見える視界の開けたところでストップ。

対岸に福来口大鍾乳洞の洞口が見える見学ポイントだ。

[4] 青海マイコミ平洞窟群 | 猫仙人の洞窟探検, , http://www.neko-net.com/cave/tankenki/maikomi

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新潟県糸魚川市 (標高約700-800m)WEB

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新潟県糸魚川市に黒姫山という山がある。

あの北信五岳の日本百名山の黒姫山(2,053m)とは別の山で、日本海にほど近い糸魚川市の標高1,221mの「青海黒姫山」のほうである。

山全体が石灰岩でできており、山腹が露天掘りによる明星セメントの石灰石鉱山となっている。

この山の南東側山腹、田海川源流地帯は石灰岩台地のいわゆるカルスト台地となっている。

ただし、秋吉台や平尾台といった有名なカルスト台地のような闊達な明るい高原ではなく、日本海豪雪地帯特有の密林地帯の陰鬱なカルストである。

山の尾根に囲まれた全体が平たい溶食窪地(ポリエ)となったこの谷間は「マイコミ平」と呼ばれ、標高700-800mの深い樹林の中に無数のドリーネを有している。

この台地に降った雨水は全て無数の吸い込み穴から地下に流れ込み、田海川上流から中流は完全に水が干上がった涸れ谷となっている。

田海川上流の水が地底に流れ込む代表的な吸い込み穴(ポノール)に、「大マイコミ」「小マイコミ」「新マイコミ」などがあり、水が「舞い込む」ことから名付けられたようだが、「マイコミ平」の名称もそこから来ている。

以前、この地の情報が謎ばかりだったころは、人が「迷い込む」ところという意味かと思っていた。

人跡未踏の原生林の中に、無数の竪穴がトラップのようにそこいら中に開いている恐ろしい台地…。

地表から地下に浸透・流入した水は、最終的には3kmほど下にある「福来口大鍾乳洞」の洞口から流れ出している。

いわば、秋吉台に降った雨が秋芳洞から流れ出すのと同じことだが、あの壮大な秋吉台の石灰岩層が厚さ100mあまりであるのに対し、ここの岩層は約1,000mもあり、日本一の厚みを有している。

そこに流れ込む水流は、深い竪穴の鍾乳洞をつくり、今まで判明している日本の最深竪穴洞窟の1位から4位までが、この狭い地域の中にあるのだ。

もちろん、存在する無数のドリーネや吸い込み穴を考えれば、未だ発見されていない竪穴はそれこそ無数にあると考えられ、それらが地中深くで関連しあい、最終的に巨大な横穴または地下水路となって福来口鍾乳洞の奥に繋がっているはずである。

森の中に

[5] 若御子断層洞 | 猫仙人の洞窟探検, , http://www.neko-net.com/cave/tankenki/wakamiko

(わかみこだんそうどう)

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埼玉県秩父市 (深さ10数mくらい?)

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秩父の橋立鍾乳洞に行った帰りに近辺の札所などを散策して、付近にある「若御子断層洞」というのを見物してきました。

鍾乳洞ではありませんが、断層面の破砕帯によって生じた小さな洞窟ということで、県の天然記念物となっています。

このあたりにある「日野断層群」の一部で、断層の境目にある破砕された岩石が地下水などで流れだして空洞ができたと考えられています。

秩父札所巡りのひとつともなっている清雲寺というお寺の裏手に有る、若御子神社の裏山の薄暗い杉林の中にひっそりとあり、やや不気味な雰囲気。

入口は大きく、すぐに断層面が出ていて奥行き1-2mしかないのですが、ライトで照らしてよく見ると、脇の奥の方に真っ赤に錆びた鉄バシゴが。

独りなのでかなり不気味ですが意を決してハシゴにとりついてみます。

2-3mぐらいの一段上に恐る恐る登って、ライトで覗き込むと目の前にぶら下がる5-6匹のコウモリ。

ライトを感じて眼を開けたコウモリと眼が合ってしまいました。

一瞬後に、彼らは狭い穴の中を一斉に飛び立ち、バサバサバサと飛び回って出て行きました。

思わずハシゴから落ちそうになりました(^^;;

気を取り直して、しゃがんで通れる高さの曲がった穴をさらに2mぐらい行くと、狭い穴が開いていて、入れないように鉄棒が打ち込んでありました。

その向こうの暗闇のずっと下の方からかすかに水滴の音が響きます。

外の看板によると、この向こうは深さ10m以上の縦穴のようです。

だんだん怖くなってきて、慌てて脱出してきました。

白く滑らかな石灰岩の鍾乳洞と違い、風化したチャートの赤茶の岩肌にカビが白く浮かんで何とも陰惨な雰囲気なのでした。

子供の頃によくやった、赤土の防空壕探検を思い出しました。

しかし、あのコウモリにはさぞ迷惑だったでしょう。

悪いことをしました(^^;

履歴

[12] この記事はSuikaWiki Worldに作成されました。 に最終更新されました。 https://world.suikawiki.org/spots/23438054545748210

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