沖ノ島は玄界灘のほぼ真ん中に浮かぶ絶海の孤島です。その中腹に、
田心姫神(たごりひめのかみ)を祀る
沖津宮が鎮座し、辺津宮より
神職が10日交代でたった一人で奉仕しています。
住人はなく、女人禁制、上陸時の海中での禊、一木一草一石たりとも持ち出すことは禁ずるなどの掟が、
いまでも厳重に守られている神聖な島です。
島全体が宗像大社の境内地であり、御神体島として皇室・
国家安泰の祈りが連綿と捧げられています
宗像本土より沖合11kmにある「大島」は、東西3.2km、南北1.7km、周囲15kmの福岡県で最大の島です。
湍津姫神(たぎつひめのかみ)をお祀りする中津宮は、島の南西岸に海を隔て、辺津宮と向かいあって鎮座しています。
島の北側には沖津宮遥拝所があり、天気の良い日にはここから遥か沖ノ島を拝することが出来ます。
季節の風物詩「七夕」。
中津宮七夕祭は鎌倉時代まで遡ることができ、七夕伝説発祥の地といわれています。
「正平年中行事」(1346)には「七月七日、七夕虫振(むしふり)神事」とあり、境内にある牽牛社(けんぎゅうしゃ)、織女社(しょくじょしゃ)に参籠(さんろう)し、水に映る姿によって男女の縁を定める信仰があると記されています。
福岡市と北九州市の中間にある宗像市。
海岸から釣川をおよそ3km内陸部へ遡ったところに鎮座する総社・辺津宮。
御祭神は市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)を主祭神とし、広大な神苑には本殿を中心に儀式殿、高宮祭場、第二宮・第三宮、
神宝館、祈願殿などが点在し、宗像大神を崇敬される多くの人々が絶えることはありません。