※ このレポートは、「廃線レポート 神津島の石材積出軌道」の続きの時系列となります。
先に向こうをお読みになる事をオススメします。
私はいま雨の中、帰りの船の出航の有り無しとその時刻を気にしながら、島北端部へのスピーディな遊撃作戦を展開している最中である。
そしてスタートから1時間30分が経過した現在、ふたつのターゲットのひとつめ「石材積出軌道」の探索を終え、つづいてもうひとつの…
コードネーム: 都道終点
へのアプローチを開始するところだ。
だがその前に、皆さまにお伝えしておきたい。 私がなぜ、ここへ行きたかったのか。
見てくれよ!! →
変だぜー!!
黄色い都道の線が、結構長いトンネルを出た途端に突然 ブツッ! と切れている。
現場はまさに採石場が山頂にあった神戸山の北麓で、神津島の最北端である。
そして、この「終点?!」の600mくらい手前にももう1本トンネルが描かれていて、その入口(南口)まではバスも通っている(=現役)のようだ。
しかし、地図からは何のためにあるのかまるで分からない末端部分は、果たしてどうなっているのだろう?
そして、末端の先には、一体どういう景色が展開しているのか??
…このことを、ぜひ是否この目で確かめたかったのである!!
ついさっきまで私がいた“ボンブ”が、今にも海に呑み込まれてしまいそうな所に見える。
今度の舞台は、私を集落からここまで連れてきたこの足元の道の終点である。
濡れたサドルに跨がって、再出発である。
そして写真の場面からおおよそ2分自転車を漕ぎ進めると、1本目のトンネルが早速現れた。
松がこんもりと茂る尾根が神戸山から下りてきて、道を遮った。
これはトンネルを掘らねば先へは行かせぬという高さがある。
そして尾根が海に没する先端には「赤崎」という名前が付けられていて、名勝の∴マークもセットである。
道の左に見える広めの駐車場は、赤崎に対するものであった。
しかし、今日は当然のように無人。売店らしき建物も奥に見えたが、シャッターが下ろされていた。観光客がここへ来ない日には島民が来る理由も無い。たぶんそんな場所なのだった。
赤崎を貫くトンネルとは別に、海岸線を迂回する道がある。
普段なら旧道を疑うところなのだが、ここに限ってはそうでは無さそうだ。
この海岸線をまわる道は、ほぼ全線が積み木