東京都道211号若郷新島港線

東京都道211号若郷新島港線

[1] 新島東京都道211号若郷新島港線, 新島本道

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[2] 道路レポート 東京都道211号若郷新島港線, , http://yamaiga.com/road/tpr211/main.html

東京都には、これまで当サイトのレポートでもその一部をご覧頂いてきたとおり、東京という大都会の他に、奥多摩町や檜原村のような山岳地帯が存在する。

そしてさらにもう一つの大きな場面としては… 離島 がある。

具体的には、伊豆諸島や小笠原群島に属する200を越す島や岩礁がこれにあたるが、今日一般人が定住している島は伊豆諸島に9島、小笠原群島に2島があるのみだ。

そしてこれらの有人島も無人島も全て東京都に所属していて、東京諸島という総称も存在する。

東京諸島の広大な地域(海域)の広がりは、東京福岡間に匹敵する1200kmをも越えており、実は東京都こそが日本一の広がりを持った都道府県といえる。

しかしこれら島嶼(島しょ)と呼ばれる東京都のエリア人口は少なく、平成20年当時のデータだが、28,741人と記録されている。

これは東京都民1,279万人の0.22%に過ぎない数字だ。

ともかく、海の上にも東京は尋常でなく広がっている。

平成19年に東京都民の仲間入りを果して以来、そんな漠然とした意識をもってはいた。

だがいかんせん島とは縁遠い秋田暮らしが長かったこともあり、私の中で島は「島である」というだけで、遙か遠い異国のような印象であった。このまま島を知らずに、いつか東京を離れる日が来るのだろうかと、そんな風にも考えていた。なにせ私は今まで探索目的で本州の外へ出たことはなく、離島ではないものの、島の探索レポートとしてはミニレポ1本を数えるのみという体たらく。

自分の足だけでは近付けないという島の物理的障壁は、精神的な隔絶にも繋がっていた。

だが、私が突如島への興味に目覚める出来事があった。

場所は自宅のPCモニタ前である。

時期は…ちょうど1年くらい前だった。

次の地図を見てください。

左の道路地図は、最近の新島(にいじま)を描いている。

新島は上の全体図にも見えるが、伊豆諸島の有人島の中では大島から数えて3番目の島で、東京港からだと150kmほど離れている。本州の最寄りである伊豆半島の静岡県下田市付近からでも40kmほどあるから、東京の離島の中ではまだまだ“近場”とはいえ、離島に違いはないし、ビギナーな私にはこれくらいが相応しいという位置と見える。ちょうど地球が太陽系第3惑星である事とも不思議な符合でしょ?笑

さておき、島にお住まいの方には全く不本意な差別と

[3] 道路レポート 東京都道211号若郷新島港線, , http://yamaiga.com/road/tpr211/main11.html

見るからに舗装がボロく、ガードレールも錆々だけど、勾配は緩やかな上段の道と、

車止めはあるものの歩道としては現役で利用されている、激坂の下段の道。

先行き不安な上段の道を選んだ私であったが、そこは若郷集落を俯瞰するには絶好の場所だった。

↓↓↓

キタァー!!

島に二つしかない集落(←ここ重要)の一つ、若郷を発見!!

定期船が通常発着する新島港から9km、本村集落から8kmで辿りつく、「新島本道」の終点である。

まさに一望のもとに、若郷集落がその姿を現わした。

今までは地形的に見通せなかった小さな弧状海岸に、思いのほか沢山の住宅が密集して一集落を形作っていた。

徒歩でも10分あれば一回り出来そうなコンパクトさだが、そのぶん人口密度はとても高そう。

コンクリートの家屋が建ち並ぶ風景は一般的な秘境のイメージにはそぐわないが、島という辺境地の中の辺境であり、岩場に取り囲まれた立地も完全に秘境的!

住んでいるのは東京都民だが、見慣れた集落とは明らかに何かがチガウ、そんな風景だった。

“上段の道”は集落を片手に見下ろしつつ、残った落差を克服すべくの蛇行を開始する。

この小さな坂道は「木戸の坂」と呼ばれており、若郷集落の入口…木戸…の位置を占めている。

逆に若郷から本村へ向かうためには、まずは木戸の坂を上り詰め、それから吹上げ坂の長い山坂を越えねばならないのだった。

現在はこの二つの坂道にそれぞれトンネルが建設され、島の交通史に歴然と在り続けたこれらの歴史地名も、過去のものとなりつつあるようだ。

錆びたガードレールから下を覗くと“下段の道”が横たわっていたが、よく見るとその海側に使われていないガードレール(=路肩)があった。

そしてその先端は、海岸線によって無惨に削られていた。

私はこれを見てピンと来た。

今いるこの“上段の道”が本来の旧都道であって、それはかつて九十九折りをもって緩やかに集落へ下っていたのである。

だが、“何らかの事情”でこの旧都道は使用中止となり、代りに急坂道で短絡する“下段の道”と、さらに現都道の「若郷トンネル」が建設されたのだろう。

この時点で、このまま九十九折りを下っていっても集落には辿り着けない事がほぼ確定したが、道がある限りは進んでみよう。

集落を見渡す風光明媚な坂道には、かつて街灯が設置されていたようだ。

無惨に折れた“頭部

平成新島トンネル

平成新島トンネル

吹上げ洞門

吹上げ洞門

若郷トンネル

若郷トンネル

木戸の坂

木戸の坂

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[16] この記事はSuikaWiki Worldに作成されました。 に最終更新されました。 https://world.suikawiki.org/spots/23438054527903519

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