5月9日(日)、地質の日(5月10日)関連行事として、Geo-walk 2010 梅原断層見学会 を実施しました。参加者は13名。中学生むけに配付したチラシを見て申し込んだ小学生やご家族の姿もありました。
5月9日(日)は晴天に恵まれ、予定通り、梅原断層見学会を実施しました。小学生2名(男1・女1)、中学生8名(男4・女4)、大人3名(男2・女1)の計13名(+引率1)が参加しました。
13時すぎ、東粟野公民館を 出発し、まずは鳥羽川と新川の合流点へ移動。濃尾大地震翌年の明治25(1892)年に建造された水門(通称「めがね」)跡地を見学しました。その後、鳥羽川(本流)に沿って北上し、同じく明治25年に撮影された写真を見て、「なぜ川に水がないのか?」「なぜ川底を掘り下げているのか?」という視点をもちました。
その後、高富中央公民館から北の方を見渡し、地震後まもなく約220ヘクタールに及ぶ巨大な湖が出現したことを学習。「なぜ湖が?」という視点をもちました。つづいて、鳥羽地区の細い路地を歩き、断層の左ずれによって屈曲している道路、約2メートルの断層崖、鳥羽川と三田叉川の立体交差(伏越し)等を見学しました。
出発地点の東粟野公民館に戻ると、一連の見学結果をふまえ、断層の出現によって川の水が堰き止められて「深瀬の湖」ができたこと、排水するために断層の北側(上流側)で鳥羽川をかさ上げするとともに、三田叉川は鳥羽川の下を西側から東側へくぐらせ、その排水路として粟野まで「新川」を掘削したこと等を学びました。
一同、かつて身近な起こった大災害、そして復興にむけて成し遂げた大土木工事に驚きました。
なお、今回は試行の意味もあって募集を限定しましたが、ご要望があれば、現在進行中の河川改修工事によって「伏越し」が消滅する前に、第二弾を実施したいと考えています。
以下、参加者の感想を抜粋して紹介します。
今日、岐阜県に断層があることを初めて知りました。(鳥羽地区には)縦ずれ断層と横ずれ断層がありました。急に縦にずれて、急に横にずれて、おもしろかったです。
断層の上に家がたっていました。
(小6・男子)
今日はいろいろなことを教えてくださってありがとうございました。いちばん驚いたことは、高富中央公民館からずっとむこうの方が湖だということで、びっくりしました。あと、私たちが住んでいる近くに断層が