そう言えば、前回は岩迫隧道から立野隧道に飛んでしまったが、その間の小高〜桃内間には泉沢隧道、第三耳ヶ谷隧道、第二耳ヶ谷隧道、第一耳ヶ谷隧道と四つの隧道がある。こちらは既に探索済みの公開済みなので、また見て欲しい。 こちらから
さて、小高瀬隧道は保線用道路にも転用されていない、正真証明廃な隧道である。ここにたどり着くには、線路沿いを4、5百メートルを激走しなければならないらしい。ところがどっこい!! クルマを置く場所として推奨されている墓地の空き地が既に先客(たぶん農業従事者)により占領されていることが遠くから見ても判った。しかも農繁期、あちこちで田植え真っ盛りであり、適当に駐車することもはばかれる。
近くの祭事場からため池の向こうに見える現在線を眺めながら、さてどうするべ、と考えた。
で、出した結論が、国道6号線沿いから最短距離で突入することにした。
それにしてもクルマを止めるスペースが中々無いのだ。画像中ガードレールの向こう側にスペースがありそうに見えるが側溝にフタが無いので、おいそれと寄せることは危険であり出来ない。たまたま、撮影しているポイントにスペースを見つけ、クルマを突っ込んだ。
画像に通行するクルマは写っていないが、浜通りの大動脈とも言える6号線の交通量はハンパではない。道を渡るだけでも数分待つのはざらであった。
そんな訳で、カードレールの向こう側の谷間に無理やり突入した。
現在線までは50メートルも無く、あっという間にたどり着いた。
それにしても勉強不足であった。
てっきり、廃隧道は手前にあるものと思っていた。ところが手前にあったのは現在線であった。目的の隧道はもっと奥である。少し南側から現在線を越えて、旧線築堤へと藪漕ぎしなければならないのか。
あたりを見渡した。
そう言えば、上の方に水路があった。それはずっと奥に続いていそうだった。と言うことは、水路は現在線トンネルの抗門の上を通過し、更には隧道の上に通っているのではないかなと思った。