2015/5/9 7:40 【現在地】
10分以上かけて、直線過ぎた倦怠の未成道を、入口まで戻った。
次はいよいよ、メインディッシュ。
“黄色い矢印”の先に待ち受ける、 鬼怒川の河川敷を通行している主要地方道の区間へ。
前回冒頭に述べた通り、地理院地図に県道として表記されたこの先の道が、確かに県道として供用されていることを、栃木県矢板土木事務所に直接問い合わせて確認している。ただし、供用済みではあるが、 【自動車交通不能区間】 未改良道路(供用を開始している)のうち幅員、曲線半径、勾配その他道路状況により、最大積載量4トンの貨物自動車が通行できない区間をいう。 に指定しているという。
どんな景色が待っているのか楽しみだが、同時に碌でもない予感もする。
未成バイパスの封鎖されたゲート脇から右へ、鬼怒川の河川敷へ下る砂利道がある。その入口には、鉄パイプで二つ連結された「矢板土木事務所」の名の入ったA型バリケードが“寄せ”られていた。こちらは 特に通行止めではないようだ。 そこそこ轍も濃く刻まれている。
先ほどまでいた未成道が紛れもなく堤防を兼ねたものであったことが、こうして脇から見ることでよく分かる。
下から見上げると、なかなか壮大な規模だった。
県道は、河川敷に入るとすぐ平坦になり、カーブしながら川へ近付いていく方向へ進む。
もっとも、鬼怒川の河川敷はとても広いので、すぐに川に出てしまうことはない。大体このあたりだと、緑の河川敷が500mほどの幅でこちら岸に存在している。
河川敷の底に着いてまもなく、1本の小川を太い土管の暗渠で跨いだ。
土管が露出している簡単な作りの暗渠は、作業道クラスの林道や、工事用の仮設道路などではしばしば見かけるが、これでも主要地方道なのだと思うと感慨深い。
7:43 【現在地】
これは、どっちだろう?
入口から150mほど進んだところで、道が二手に分かれた。
当然のように、案内板などは存在しない。
右の道 →→→
轍の濃さで評価すれば6:4くらいで優位であるように見える。
ただ、進行方向は県道が進みたい下流方向ではなく、
むしろ逆の方向へ向かってしまっている。
これではなさそう。
←←← 正面の道
轍の濃さでは4:6で負けているうえに、
施錠されたチェーンで封鎖されてしまっている。
進行方向的には、まっすぐ川の方向