タフタン

タフタン

[1] タフタン

Webページ

[2] 朝一番で、タフタン(パキスタン)からミールジャーベ(イラン)の国境を超えたが、何にもない, , http://midokutsu.travel.coocan.jp/across_asia/pakistan_iran.htm

1999年8月22日、日が昇りはじめて、あたりが明るくなってきたころ、バスは道路わきで停車した。

朝のひんやりとした空気にホッとしながら、バスを出る。

クエッタを出たのが、昨日午後4時過ぎ。

いまは、翌日の午前6時。

つまり、ここまで14時間かかった。

見ると、他にも、バスやトラックが何台も停まっている。

イランとの国境はもうすぐのようだ。

ここで停車しているのは、国境へ行く時間調整らしい。

パキスタンとイランの間には、1時間半の時差がある。

パキスタンが午前6時とはいっても、イランはまだ午前4時半だ。

午前4時半にイラン側の入国管理事務所が開いているとは考えられない。

公務員が、早朝から、仕事をしているはずがないからね。

パキスタンとイランの国境は、手前のパキスタン側がタフタン、国境を越えたイラン側がミールジャーヴェという。

ジーンズの左前ポケットに入れてあるパスポートを取り出して、チェックする。

僕がこのアジア横断旅行をした理由は、自分でイラン大使館へ行って、イランビザを取ったからだった。

1999年の「地球の歩き方・イラン」を読めば、個人では取れないとハッキリ書いてある。

その、みんなの憧れのイランビザを自分で取った。

それが、このアジア横断の旅へ出た、一番の理由だ。

イランのビザを個人で取ったことを自分自身が証明したってわけ。

でも、日本のガイドブックの間違い探しをするだけでは、中途半端だ。

僕がイランビザを個人で取った理由は、神が「イランへ行け」と呼びかけていたんだね。

しかも最初に取ったのがパキスタンビザ、次がイランビザ。

だから、パキスタンからイランへと陸路国境を越える。

これが僕の定めで、僕にとっては重要なんだね。

30分ほどして、バスやトラックが次々に動き出す。

僕たちのバスは、午前7時に国境へ到着。

クエッタからのバスはここでオワリ。

国境を越えたら、次の町ザヒダンへのバスなりがあるだろう。

国境はまだ開いてないようで、人がたくさん集まっていた。

ところで陸路国境を越える時に、日本人が意識しなければならないこと。

それは国境を越えたら時間が変わることがあるってこと。

例えば、パキスタンとイランの間には、1時間半の時差がある。

また、イランとトルコの間にも、中国とパキスタンの間にも時差がある。

[3] ミールジャーベの国境からタクシーでザヘダンのバスターミナルへ@イラン, , http://midokutsu.travel.coocan.jp/across_asia/zahedan.htm

1999年8月22日、パキスタン時間午前8時半に、イランの入国審査を受けた。

ハンガリー人の2人と僕の3人が、あっさりと(ニューズウィークの水着写真のページは引きちぎられたが)イラン入国をして、外へ出る。

しかしそこには、何にもなかった(涙)。

人が誰もいないんだ。

国境には付きものの両替商もいない。

国境から近くの町(ザヘダン/ザヒダン)へ行く交通手段も見えない。

ただザヘダンへ向かうであろうよく舗装された道が1本走っているだけだ。

考えてみれば、イランではパキスタンと1時間半の時差がある。

ということは、まだ午前7時過ぎだよ。

だから、イランではまだ国中が眠っているのかしらん。

ただ、正直言うと、この時に、時差があるとは気が付いていなかった。

8月22日は、日曜日だったんだ。

「日曜日だから、両替商も、マイクロバスも休みなのかなー?」と思ったりする。

でも、イランはイスラム国家だから、金曜日が休日のはずだが…。

まあ、旅では理由を考えても意味はない。

目の前で起こっていることが現実なのだから、それに対処するしかない。

交通手段がなければ、なにかバスなり、タクシーなり、ピックアップトラックが来るまで待つしかないよ。

すると、やっと一台タクシーがやってきた。

運転手の言い値は、「ザヘダンまで6000トマン」だと。

ちなみに、トマンとは10リアルのことだ。

つまり、ハンガリー人と僕の3人が乗って、6万リアル。

パキスタン側のタフタン国境での両替レートは、1ドルが8800リアルだった。

わかりやすく1ドルを9千リアルと考えれば、6千トマン(6万リアル)は、7ドル弱。

この時期のレートで考えると、日本円で900円程度だ。

僕が運転手と話をして、6ドルにした。

もっと下げられたかもしれないが、6ドルだと、旅行者3人でうまく分けられるのがいいんだ。

5ドルにしたら、旅行者同士のワリカンがしにくくなるしね。

6ドルならば、旅行者同士、お互いにドルの小額紙幣は持っているに決まっているし。

ただ、タクシーの運転手が、しつこく現地通貨での支払いを主張したのは困った。

僕はさっきも両替しているのでイランリアルで支払えるが、ハンガリー人の若者2人はリアルを持ってない。

彼らは、イラン国内で両替すれば、1ドル当たり9千リアルを超すと

履歴

[4] この記事はSuikaWiki Worldに作成されました。 に最終更新されました。 https://world.suikawiki.org/spots/24343926440850784

メモ