上小阿仁村

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[1] 上小阿仁村

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[3] ミニレポ第212回 太平山トンネル構想, , http://yamaiga.com/mini/212/main.html

所在しません地 秋田県秋田市〜上小阿仁村〜北秋田市 探索日 ----.--.-- 公開日 2015.08.30

今回は、今まで当サイトで取り上げたことはないと思うが、実は私が大好きだというテーマをやりたいと思う。

そのテーマとは…

実現しなかった道路構想。

未成道に近いが、未成道といえば通常は、途中まで実際に建設されて、それでも完成しなかったものを指す。

今回取り上げるのはそうではなく、本当に構想だけで1mも建設がされず、かつ、構想自体も既に過去のものになってしまった、そんな「非現実道路」である。

道は存在しない=必然的に現地探索が成立し辛いので、基本的には机上レポートとなる。

別にネタ切れではないのだが、今後はこうした構想だけで消えてしまった道も、積極的に取り上げていきたいと思っている。

ただ、今回の道もまさにそうなのだが、基本的にこの手のネタを知るためには、古い新聞記事など、かなり目立たない情報に頼る必要がある。

なので、皆さまからの情報提供に今まで以上に頼る必要があると感じている。

皆さま何卒、「構想だけで終わった」道についての情報も、当サイト宛にお寄せいただきたい( 情報提供フォーム )。これは私の大好物である。

【周辺図(マピオン)】

今回取り上げるのは、 太平山トンネル構想 である。

数年前に秋田県の地方紙である魁新報のバックナンバーを検索していて見つけたもので、今のところはここに掲載した1枚の記事 ―昭和59(1984)年1月7日(土)夕刊― の他に情報は無い。

少なくとも魁の紙面には、これ以降採り上げられなかったようである。

こうしたことから、おそらく短期間で実現性が消えた泡沫のような構想だったと思われるのだが、とはいえ県民の講読率が極めて高い魁新報の夕刊1面に大きな紙面が割かれており、もし実現していれば、県の交通網を刷新しうるほどの大規模な構想である。

とりあえず、見出しの文字を拾えば構想の大まかな方向性は見えるだろう。

「太平山にトンネル構想」

「秋田市―阿仁地区を直結」

「関係市町村 59年度に促進協」

「経済活性化狙う」

などとあり、従来は太平山に阻まれ県都秋田市からの交通が不便な阿仁町(現北秋田市阿仁)に直行するトンネルの構想である。

そして、秋田県の現実の道路網を知っている人間であれば、一緒に掲載されている1枚

[5] ミニレポ第138回 小阿仁森林鉄道 堂川隧道 <前編>, , http://yamaiga.com/koneta/koneta_138.html

小阿仁林鉄は、小阿仁川とその支流に路線網を敷く、本線全長43kmに及ぶ森林鉄道である。

この路線は大正後期に上流部の開通をみて以来、徐々に下流方向へ路線を延ばすという、多くの林鉄とは逆方向の延伸を重ねた。

これまで「山さ行がねが」および「日本の廃道」においては、小阿仁林鉄とその支線に関して7本のレポートを掲載した。(右の地図はクリッカブルマップになっています)

それらはいずれも下流部と上流部に属するもので、中流部に関しては探索自体をしていなかった。

そのわけは、中流部の地形がかなり穏やかで、並行する国道から全容を把握できると感じていた為である。

しかし今回(といってもレポート執筆時点からみれば10ヶ月も前の話だが)、このエリアに詳しいミリンダ細田氏が、住民からの地道な聞き込みの結果、この中流域に隧道を発見したというのである!

その場所は上小阿仁村堂川地区で、これを含む福舘〜根田間延伸は昭和13年である。廃止は昭和42年頃だ。

従来、隧道のような “おもしろいもの” は何も無いだろう考えられていた小阿仁林鉄中間部。

そこでの隧道発見の報を受け、私は細田氏の案内を頼りに現地へと向かった。

小阿仁林鉄の中間部は、左図にみられるとおり、小阿仁川の広い河谷の端の山麓線に沿って通行している。

平坦な部分はそれ以前から宅地や農地となっており、林鉄は敢えて利用度の低い土地を選んで安価に作られていたことを示している。

この一帯に戦前まで自動車道はほとんど無く、林鉄が生活の足ともなっていたのであるが、その後に作られた現在の道路網は、斜面の狭隘地に作られた軌道跡を利用することなく、平坦な川縁に開通した。

よって、林鉄跡はかなりの部分で現存している。

細田氏によれば、右図で示した位置に隧道があったという。

確かにこの地点、国道からだと小さな山の陰になって遠望が効かない。

2007/12/7 14:54 【現在地】

まずは現地へ近づく途中に撮影した、小阿仁林鉄中流エリアの象徴的な風景をご覧頂こう。

右の写真は国道285号から撮影したものだが、雪に埋もれた水田の向こう、山の裾に沿って真っ直ぐ続くラインが見えると思う。

これが、小阿仁林鉄である。

現在は藪に埋もれた廃道状態なのだが、いままで私が余り興味をそそられなかったのが分かると思う(笑)。

いくら全長43km

履歴

[6] この記事はSuikaWiki Worldに作成されました。 に最終更新されました。 https://world.suikawiki.org/spots/24255448199241838

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