多摩川白丸ダム魚道を 6 年ぶりに2012.7.21に訪問。相変わらず鳩ノ巣渓谷からダムまでや 魚道に 魚影なし。
魚道見学受付には遡上した魚のことを報じたチラシあるも、いつのデータか不明。
遡上していれば嬉しそうにその様子を見せるだろうから、結局、白丸ダム直下は岩にコケも生えていないことから、 やや大袈裟に言うと死の川といったところか。
� 前回来た時に調べた資料は以下の通りである。
白丸ダムは高さ 30.3mの重力式コンクリートダムで、東京都交通局の発電用ダムである。同局の水力発電所・多摩川第三発電所および白丸発電所に送水し、合計最大1万7,500kWの電力を発電する。ダム湖(人造湖)の名は白丸湖という。1963年(昭和38年)、東京都交通局が白丸狭窄地帯と呼ばれる多摩川断崖の谷に建設した。貯えた水は下流の御岳にある多摩川第三発電所に送水し、最大1万6,400kwの電力を発電させる。
都は、多摩川上流に多摩川第一、第三、白丸の三つの発電所を所有し、東京電力に売電している。最も新しい白丸発電所は、白丸調整池ダムから下流の第三発電所までの間が、枯れ川にならないよう最低限の水(維持流量)を流していた観光放水を、発電も一緒に行おうと、 2000年11月に完成した地下式の施設である。白丸発電所の下流にある景勝地「鳩ノ巣渓谷」は1963年に第三発電所と白丸ダムが完成してから、水量が減少。観光に打撃となるため、3月から11月まではダムからの放流量を増やし、一方で第三発電所の出力を抑えていた。
2001年(平成13)4月、「魚ののぼりやすい川づくり推進モデル事業」の一環として国土交通省によって擬岩で覆われた魚道が新設された。魚道落差27m、魚道延長332m(トンネル区間125m)、魚道幅2mという都内最大規模のものであり、建設費は32億円といわれる。なお、既存のダムでは国内初めてとなるダム撤去作業が開始される球磨川上流の荒瀬ダムでは16億円の魚道が建設されている。5年間に亘るダム撤去の作業に先立ち荒瀬ダムのゲートが2010年3月に開放されているが、その影響からか球磨川河口で取れるアユの稚魚の量(206万匹)が増えたことが報告されている。200万匹を超えたのは、7年ぶりである。また県の調査では、支流との合流地点でアユのえさとなるコケなど藍藻類が増えていることも判明している。