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JR北海道が留萌線(深川−増毛、66.8キロ)の廃止を検討し、一部の沿線自治体に伝えていたことが27日、分かった。同線のうち留萌−増毛間は2018年度までに廃止したい考えで、今後は各自治体と設置する協議会で代替交通手段などについて議論し、合意を目指すという。
複数の沿線自治体の関係者によると、先月末、JR北の幹部が地元を訪れ「存続は難しい」と述べた。昨年5月に廃止された江差線一部区間(江差−木古内)を例に、手続きとして(1)約1年かけ各自治体と調整(2)沿線自治体との協議会設置(3)自治体との合意、国に届け出−−との内容が説明されたという。
一方、12年3月に脱線事故が発生した留萌−増毛間については、事故後、沿線自治体に対して「抜本的な安全対策には50億円かかり、負担できない」と説明し、18年度までに廃止する意向を示しているという。
JR北は留萌線について「自治体に当社の状況を説明し、今後の地域交通について話し合っている。バスなどの代替交通手段も含めて、住民の足を確保する方法を検討したい」としている。
留萌線の14年度の輸送密度(1キロあたりの1日の輸送人数)は、前年度より5%減の142人。JR北の路線で3番目に少なく、国鉄時代に廃止対象とされた基準(2000人)を大幅に下回る。今年2月23日から2カ月間は雪崩や土砂崩れの恐れで留萌−増毛間を運休していた。
沿線の首長らは、留萌線の廃止検討に一定の理解を示しつつも、今後のまちづくりへの危機感を募らせた。
秩父別町の神薮武町長は「経営が厳しいことは以前から聞いていた。存続の要望をしてもどうにもならないと思う」と話し、今後は公共交通の確保を求める考えだ。増毛町の堀雅志町長は「残念だ。観光には影響が出るが