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Taikoh Yamaguchi
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神巡りの軌跡…日本の美しき神社 Jinjya(shrine) & sacred Rocks
大神神社
oomiwa-jinjya ; nara
大神神社へ初めて参詣したのは今から17年前の1989年初冬である。再び三輪の地を訪れることになった。
「泰山の古代遺跡探訪記」の起点はまさに、大神神社の本殿、御神体の三輪山奥津磐座にある。
30代の私には三輪山は極めて重い存在であり、それは全山紫色に包まれた厳父が如き威厳に満ち溢れていた。
当時、3年間位三輪山と奥津磐座のイメージが夜毎心象に出現するほど、存在力の大きな山と磐だった。
2006年の秋、50代になっていた私には山頂までの行程は予想以上にきついものだった。
日々平均10Kmほどのウオーキングをこなしているにも拘わらず、登頂の途中2度も腰をかけて休息を
してしまうありさまだった。お山が「歳相応に無理なく生きよ」と優しく声をかけてくれるのが
痛いほど良く分かる。
狭井神社の御神水をいれたペットボトルから水を二口補給する。三口目は飲まずに天を仰いで額にふりかけた。
ありがたいことにほんの数分で回復する。
17年前に登ったルートがつい昨日のことのように明確に思い出されてくる。
この17年間、三輪山と奥津磐座を忘れたことはない。むしろ時折イメージでかの磐座の前に座ることもある。
昨年の暮れに、珍しい霊能者が我が家を訪れ、「体も時には行かないといけない」と示唆に富んだ意見具申を
してくれた。要するに、荒魂も清めに行けと…
三輪の地は神奈川からは近いところでは決してない。それにもまして三輪山行きはそれなりの準備と覚悟と時宜が
要る。2006年の1月に三輪山行きを決めてから8ヶ月も要したのにはいろいろと訳がある。しかし、やはりこういう
お山へ行くのは…それなりなんであるとつくづく思うのである。そして、9月21日台風一過の快晴の日に三輪山を
目指すことになったのである。
三輪山も奥津磐座もある意味で、17年前とは変化しているように感じた。初回の畏怖にも似た緊張感は薄らいで、
感じるのは巨木、巨石そして御山に対する親近感のみであ