川と公園は景観的に結びつく。市内を貫流する真締川は、宮地から河口部までの両岸に市道が整備された区間が真締川公園となっている。しかし栄川児童公園は河川に面した公園ではなく、栄川の上が公園となっている。栄川という河川実体そのものは既に存在しない。[1]昭和11年と昭和49年における時期をおいた2度の埋め立てによって現在に至っている。
栄川埋め立てに関する詳細は宮地嶽神社にある石碑の派生記事を参照されたい。
ここでは、踏査日現時点における栄川児童公園に関して述べる。
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栄川児童公園は正式には栄川街区公園と呼ばれ、市公園緑地課の管理する公園の一つである。[2]
元々が栄川を埋め立てた上を公園の敷地にしているので、河川の成りに沿って細長い。
入口は榮橋と原田橋の両側にあり、原田橋側に公園名と成立時期をあらわす標示板が立っている。
標示板を中心にポイントした位置図を下に示す。
薄緑色に着色されている区画が栄川児童公園の範囲である。
まずは標示板の場所から下流側へ歩いてみよう。
児童公園という表示の通り、子ども向けの遊具が設置されている。
お馴染みのブランコも。
元々が河川なので幅が狭く、ソフトなどのボール遊びをするにはちょっと狭い。
ベンチは昭和40年代後半らしくコンクリート製で、水飲み場も同年代を思わせる仕様だ。
もちろん水飲み場の蛇口はひねるとちゃんと機能した。
(但し下部に取り付けられた蛇口下の排水口は流れ込んだ土で詰まっていた)
公園に隣接する私有地はブロック塀で仕切られている。風を通す模様入りの建築ブロックに笠石着きは昭和中期以降民家のブロック塀によく見られたスタイルである。
ブロック塀の一部には扉が設置されていた。
どうやって遊ぶのかちょっとよく分からない遊具。
想像はつくが、平成期の子どもは果たして巧く使いこなせるのだろうか…
榮橋側の出入口。市道上町線とは1m近い段差がついていてコンクリート階段で接続されている。
公園内の雨水を処理する桝が見えている。
(栄川の下に埋設されているヒューム管に接続されているのだろうか)
振り返って撮影。
遊具の種類などは申し分ない。限りあるスペースを利用してよく整備されている。
栄川児童公園の両側には民家が迫っている。そのままだと公園から丸見えなので民家に接する部分には樹木が