※【スマホ・タブレット対応】 このレポートの赤枠画像は、マウスカーソルのオンオフだけでなく、タップ操作の度にも変化します。
2014/12/9 11:10
左図の地点にて、旧岩船隧道のものと思われる坑口を発見した!
左図は、大縮尺の地理院地図に私が坑口などを書き加えた物であり、通常の地形図程度の小縮尺では区別出来ない新旧隧道の位置関係を表現出来ている。
現時点で確認出来たのは東口だけだが、西口に繋がるであろう“旧道”も地図に描かれているので、それを探すのは難しく無さそうだった。
なお、現場にそれを示す手掛かりはないものの、『平成16年度道路施設現況調査』によれば、現在使われている岩船隧道の竣工は、昭和47年であるようだ。
また、歴代地形図を見較べてみても、昭和46年編集版までは旧隧道の描かれ方をしている。
以上の事から考えて、昭和47年まで旧隧道が現役だった(そして岩船港や岩船地蔵尊の入口であった)と考えられる。
隧道の前に、道は無かった。
このことがまず特記される。
では、なぜ道が無いのだろうか。
立地条件的に考えて、その原因は現トンネルにあるだろう。
現トンネルを低い位置に設けるべく、相当に深く掘り割りを作っている。
旧隧道に続く旧道は、この掘り割りによって完全に削り取られてしまったのかもしれないし、前回辿った“平場”が、その路面の一部であったのかも知れない。
いずれにしても、本来の坑口の大きさは、「赤色の部分」を最低限として、もしかしたらそれよりも下に大きかったかも知れない。
旧隧道の坑口は、尋常でなく背が高かったのである。
現道の工事が、旧隧道内部の路盤まで掘り下げる事まではしなかったと思うので、この天井の高さは現役当時からのものだと思う。
そして、この背の高い隧道内に、大量の土砂が詰め込まれていた。
これは明らかに廃止後の封鎖措置であるが、この封鎖の為の土砂の山の天辺付近に開口部(黄色の部分)がありそうで、そこを目指すのが次のステップになった。
坑口を塞ぐ土砂の山は、近付いてみると、三つの区域に分けられた。
一番下は、写真で茶色く見える砕石の壁で、隧道外である。高低差は3mほどだ。
真ん中は、白く見える土嚢の壁で、隧道内部である。高低差は2mほど。
一番上は、やはり白く見えるが、ただ土砂を盛っているだけの壁である。高低差は3m以