概要[編集]
両白山地の北部の中では、最も標高が高い山である。すぐ北側には、少し標高が低い大笠山(日本三百名山)がある。狭い山頂部には、国土地理院の三等三角点(点名は「笈岳」)が設置されている。[2]
山名の由来[編集]
古くは、笈摺岳、笈劔岳[3]、笈釣山[4]、剣岳[5]、老鶴山[6]等と記されていた。
西側から見て笈を背負った修験者に似た山容であることが、山名の由来とされている[7]。
歴史[編集]
泰澄上人が開いたともいわれる。
1905年(明治38年)9月 - 陸地測量部が三角点を設置したとき、この山で経塚を発見、そこから経筒・仏像・鏡・短刀・鏃など多数が出土した。経筒の一つに「永正十五」(1518年)の年号が記され、「武州太田庄光■寺住僧実栄」「大聖寺住僧■■坊」などの銘が刻まれていた。[8] このことから、古くから修験道の対象とされていた。
1962年(昭和37年)11月12日 - 国定公園からし昇格し、山域は白山国立公園の特別保護地区に指定される[9]。
1968年(昭和43年)5月 - 深田久弥が日本百名山執筆後に、日本山岳会のサポートを受けて中宮温泉から登頂[10]。
登山道[編集]
藪山で夏(無雪期)の登頂は極めて困難で、積雪期の限られた期間のみ登頂が可能である。日本二百名山の中では登頂が難しい山の一つである。 一般的な登山道はないが、春先にこの残雪を利用して、以下のコース登られることがある。
石川県白山市の白山自然保護センター駐車場から冬瓜山(かもうりやま)・シリタカ山を経由するコース[7]
白山スーパー林道三方岩駐車場から県境沿いのコース[7]
大笠山から県境沿いのコース(廃道化されている)[11]
地理[編集]
周辺の山[編集]