名坂峠

名坂峠

[1] 東京都道202号上成木川井線名坂峠

Webページ

[2] 都道202号線・点線区間踏破!2/3@東京都奥多摩町・青梅市, , http://www.youtube.com/watch?v=O6FCVr5JSSs

詳細は... http://せんてんすくらぶ.net/

[3] 名坂峠旧道, , http://www.intersol.co.jp/nature/mj-nasakatouge.htm

名坂峠旧道

名坂峠は青梅市成木の極指と奥多摩町大丹波を結ぶ標高720m圏の峠である。かつては重要な路であったはずで、なお都道に指定されている。現在は、極指と峠の間は荒廃し、路形もあやしい。この峠路をたどってみた。

極指の成木川本流(極指沢)と名坂峠への分岐には、2002年春より、名坂峠への沢の奥にある升ガ滝へ路が付けられ”升ガ滝”を示す指導標が立てられている。

水源施設の建物から暫くで、赤青のペンキで異様に塗られたコンクリートの橋がかかる。道路予算消化行政の残骸のようだ。

升ガ滝は落差20m程の2段の滝で滝自体は水量が多いと見映えはするが、工事現場のような金属柵が設けられおよそ景観にそぐはないのが残念だ。

升ガ滝分岐から先は、名坂峠への旧道である。すぐに、再び予算消化橋を渡る。なにしろこの都道は草深い路に突然、彩色ペンキの橋が出てくるアンバランスルートである。

この橋を過ぎるとまさに自然の中だ。沢筋につけられた路を辿ると、やがて二股になり踏跡も判りにくい。付近にはワサビ田の跡が残る。右俣(向かって左)に入り踏跡を辿ると、水が伏流となり源流状の二股となる。

右手のヤブの中に入ると僅かな路形がジグザグを切り、倒木もなく、ピッタリと名坂峠に出た。

峠には数年前までは、”成木方面、荒廃通行不能”の標識があったように記憶するが、現在は”黒山、岩茸石山、大丹波”への三方向標識のみで、登ってきた極指への方向指標は無い。

名坂峠から大丹波の路は現在もハイキングコースとして歩かれている。なお二万五千図の破線路は尾根に巻き込むところが誤っている。また大丹波部落の近くになると橋や、ガードレールなど道路予算消化行政の残骸がこちら側でも見られる。

この峠路が都道としてトンネル開発される日はもう来ないだろう。一方、都道であるがために、予算消化の犠牲になる可能性があるならば、都道の指定を外し、そぐはない異物は逆に取り除いていただいて、自然豊かな旧峠路として往時の姿に戻ってほしいと思う。

所要時間 極指の峠入口から名坂峠までルートを探しながら、2時間程度

(2002.7記)

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[4] この記事はSuikaWiki Worldに作成されました。 に最終更新されました。 https://world.suikawiki.org/spots/23438054530547666

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