羅臼町(らうすちょう)は、道東、根室振興局管内の目梨郡にある町。知床半島の南東半を占めており、根室海峡を隔てて国後島と向き合う。
町名の由来は、アイヌ語の「ラウシ」(低いところ・獣の骨のあるところ)から。
地理[編集]
北海道東端部、知床半島の南東半を占め、根室海峡に面している。町域は南西-北東方向に約64kmと細長い。北に連なる知床連山が海まで迫り海食崖を形成している。知床連山に源を発した多くの河川が海に流れ込み、河口部を中心に海岸沿いに集落がある。中心市街は羅臼川河口部、羅臼港の周辺にある。
主要道路は南の標津町から海岸沿いに伸びる国道335号(国後道路)、知床峠(740m)を越えて斜里町へと抜ける国道334号(知床横断道)の2本。険しい地形が多く、道路は多くのトンネルを有する。
中標津町、中標津空港から北東約70km、 釧路市から北東約120kmに位置。
山:羅臼岳(1,660m)、知床硫黄山(1,563m)
河川:羅臼川
湖沼:羅臼湖
隣接している自治体[編集]
根室振興局
標津郡標津町
オホーツク総合振興局
斜里郡斜里町
歴史[編集]
1901年(明治34年) - 標津外6ケ村戸長役場(現在の標津町)から分離・独立し、植別村戸長役場が設置される。
1923年(大正12年) - 二級町村制施行、植別村
1930年(昭和5年) - 羅臼村に改称。
1961年(昭和36年) - 町制施行、羅臼町となる。
2004年に中標津町との飛び地合併を協議し、合併時の市名が「東知床市」に決定していた。その後中標津町で合併の是非を問う住民投票が行われたが、反対派が賛成派を上回った事により断念された。
経済[編集]
漁業と知床観光が二本柱となっている。
産業[編集]
第1次産業
漁業従事世帯が総世帯の3分の1を占める漁業の町。きんき、スケソウダラ、昆布、鮭、イカ、ウニなどが獲れる。特に羅臼コンブは有名。また、冬季から初夏にかけてウニの水揚げがあるのは、羅臼と他数える箇所しかない。
南部で乳用牛が飼育されている。町域の7割が山林であるが、その多くが知床国立公園内の天然林であるため林業もあまり行われない。
第2次産業
第2次産業は盛んではない。
第3次産業
第3次産業は、知床の雄大な自然と豊富な海産物を生かした観光産業が主。特に、近年では、夏は、クジラ、イルカ、冬は、オオワシ、オジ