前回の動画の最後に急停止した私が、見つけたものは何だったか。
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2011/3/3 7:22
自転車の急ブレーキをかけて狭い避難坑内でUターンをし、脇目に「なにか」を見た場所へと戻ってみた。
するとその場所の側壁には、黒い小さな穴が、ぽっかりと口を開けていた。
3Dグラフィックスの“テクスチャ欠け”のように見える、おおよそ50cm四方の穴。
本坑のある側である。
これまでこんなモノは無かったと思うが、なぜここに来て急に現れたのか?
ドキドキしながら、さらに穴の前へと近付いてみる。
地球のお肉、登場。
私に地質学の知識があれば、トンネル内に思いがけず現れたこの地肌に、もっと気の利いた解説を与えられただろう。
しかし、何か学術的な意味をもって指標的に残された露頭だろうという想像は、間違っていないだろう。
このトンネルが貫通する日本最大の大断層「中央構造線」に関する、“人工露頭”なのではないだろうか。
露頭を観察してみる。
赤茶けた岩盤は乾いていて一見緻密そうだが、実際は脆く、その表面は砂のようにこぼれ落ちて堆積している。
これが、断層地帯のトンネルでたびたび技術者たちを苦しめる、「破砕帯」というものなのかも知れない。
前の話に戻るが、草木トンネルを「中央構造線とトンネル技術の資料館」(←妄想です)として転用するにあたっては、この露頭の存在が素晴らしい資源になるだろう。地中400mもの深度にある岩の表面など、普通の生活をしていて目にする機会はないし、ましてここが“日本の国土の成り立ちに重要な意味を占める中央構造線”となれば、「ジオパーク」として利用しない手はない。この周辺のコンクリートの巻き立てを最新の強化ガラスと取り替えて、一定の長さの露頭が見られるようになると、さらに面白そうだ。
ガラスばりの素堀隧道なんて、ワクワクする。(全て妄想です)
小さな穴の正体は、人工的な露頭だった。
そして、発見はさらに続いた。
露頭から少しだけ進むと、今度は反対側の壁に…
さらに大きな “穴” が現れたのだ!
地中400mの奥地で分岐する、第三の横坑…!
今までの本坑との連絡横坑とは、明らかに様相が異なっている。
第一には向きが違う。この横坑は、本坑の方を向いていない!
鋭角に後方右側へ向けて分岐していた。
そして、サイズも避難坑よりさらにひとまわり小さく、特