[1] シャツキー海台のタム山塊 (Tamu Massif)
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タム山塊 (Tamu Massif) は、北西太平洋に位置し、活動が休止している海底の楯状火山である。2013年9月5日に発見が発表された。タム山塊は地球および太陽系で最も大きい火山である。日本の東約1,600kmにあるシャツキー海台の中にある。山頂は海面下約2,000m、麓は約6,400mの深さである。
太平洋海底に超巨大火山を発見、太陽系で最大級2013年09月06日 10:59 発信地:パリ/フランス【9月6日 AFP】地球上で最大で、太陽系で最大の火山にも匹敵する超巨大火山を発見したとの論文が5日、英科学誌ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)で発表された。 米テキサスA&M大学(Texas A&M University)のウィリアム・セーガー(William Sager)氏率いる研究チームが発表した論文によると、タム山塊(Tamu Massif)と呼ばれるこの火山は、太平洋の海底にある台地、シャツキー海台(Shatsky Rise)の一部で、日本の東方約1600キロに位置している。 タム山塊は、約1億4400万年前の噴火で吹き出した溶岩が盾状に固まった単一の巨大な丸いドームから成っている。面積は約31万平方キロで、英国とアイルランドを合わせた面積に相当する。海底から頂上までの高さは約3500メートルに達する。 研究チームは論文の中で「タム山塊は、世界で知られている中で最大の単一の中央火山だ」と報告している。面積では「英国諸島(British Isles)や、太陽系内で最大の火山とみなされている火星のオリンポス山(Olympus Mons)とほぼ同じ」だが「オリンポス山は標高が2万メートル以上なので巨人のように見えるが、体積は(タム山塊と比べ)約25%大きいだけだ」という。また、オリンポス山の「根」は比較的浅いが、タム山塊は約30キロもの深さの根を地殻内に張っている。 海洋測量士らはこれまで、タム山塊を複数の火山から成る広大な火山系だと考えていた。この種の火山系は、世界中に十数個ほど存在する。 研究チームは、海底掘削プロジェクトで採取された岩石試料のデータと、調査船に搭載された深部地震探査装置で得られた海底地図を組み合わせ、タム山塊の全体像の解明を試みた。その結果、タム山塊が超巨大な単一の火山であることが分かり、他の太陽系惑星にある超巨大火山と同類の火山が地球上にも存在することが示唆されたという。「地球にある超巨大火山は、海の下という良い隠れ場所があるために、理解がほとんど進んでいない」と論文は指摘している。 AFPの電子メール取材に応じたセーガー氏は、タム山塊が活火山である可能性は低いとみられると述べた。「タム山塊は百
太平洋海底に超巨大火山を発見、太陽系で最大級
2013年09月06日 10:59 発信地:パリ/フランス
【9月6日 AFP】地球上で最大で、太陽系で最大の火山にも匹敵する超巨大火山を発見したとの論文が5日、英科学誌ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)で発表された。
米テキサスA&M大学(Texas A&M University)のウィリアム・セーガー(William Sager)氏率いる研究チームが発表した論文によると、タム山塊(Tamu Massif)と呼ばれるこの火山は、太平洋の海底にある台地、シャツキー海台(Shatsky Rise)の一部で、日本の東方約1600キロに位置している。
タム山塊は、約1億4400万年前の噴火で吹き出した溶岩が盾状に固まった単一の巨大な丸いドームから成っている。面積は約31万平方キロで、英国とアイルランドを合わせた面積に相当する。海底から頂上までの高さは約3500メートルに達する。
研究チームは論文の中で「タム山塊は、世界で知られている中で最大の単一の中央火山だ」と報告している。面積では「英国諸島(British Isles)や、太陽系内で最大の火山とみなされている火星のオリンポス山(Olympus Mons)とほぼ同じ」だが「オリンポス山は標高が2万メートル以上なので巨人のように見えるが、体積は(タム山塊と比べ)約25%大きいだけだ」という。また、オリンポス山の「根」は比較的浅いが、タム山塊は約30キロもの深さの根を地殻内に張っている。
海洋測量士らはこれまで、タム山塊を複数の火山から成る広大な火山系だと考えていた。この種の火山系は、世界中に十数個ほど存在する。
研究チームは、海底掘削プロジェクトで採取された岩石試料のデータと、調査船に搭載された深部地震探査装置で得られた海底地図を組み合わせ、タム山塊の全体像の解明を試みた。その結果、タム山塊が超巨大な単一の火山であることが分かり、他の太陽系惑星にある超巨大火山と同類の火山が地球上にも存在することが示唆されたという。「地球にある超巨大火山は、海の下という良い隠れ場所があるために、理解がほとんど進んでいない」と論文は指摘している。
AFPの電子メール取材に応じたセーガー氏は、タム山塊が活火山である可能性は低いとみられると述べた。「タム山塊は百
シャツキー海台 (shatsky rise) は、北西太平洋海盆[3]のなかほど(日本の南東)の海底に位置する海台である。地球上で最も大きな火山とされるタム山塊を有する[4]。この海台と火山群は、3つのプレート(太平洋プレート、ファラロンプレート(英語版)、イザナギプレート)の三重会合点(英語版)において、ジュラ紀後期から白亜紀初期の間に形成したと仮定されている[5] 。注・出典[編集]^ The Solar System's second-largest volcano found hiding on Earth • The Register^ [1]^ 北西太平洋海盆: 東方から反時計廻りの順に、以下の海底地形に囲まれた海盆; 天皇海山列、千島・カムチャツカ海溝、日本海溝、伊豆・小笠原海溝、小笠原海台、マーカス・ウェイク海山群。^ “太平洋海底に超巨大火山を発見、太陽系で最大級”. AFP (2013年9月6日). 2013年9月6日閲覧。^ "What built Shatsky Rise, a mantle plume or ridge tectonics?", GSA Special Papers 2005, v. 388, p. 721-733
シャツキー海台 (shatsky rise) は、北西太平洋海盆[3]のなかほど(日本の南東)の海底に位置する海台である。地球上で最も大きな火山とされるタム山塊を有する[4]。この海台と火山群は、3つのプレート(太平洋プレート、ファラロンプレート(英語版)、イザナギプレート)の三重会合点(英語版)において、ジュラ紀後期から白亜紀初期の間に形成したと仮定されている[5] 。
注・出典[編集]
^ The Solar System's second-largest volcano found hiding on Earth • The Register
^ [1]
^ 北西太平洋海盆: 東方から反時計廻りの順に、以下の海底地形に囲まれた海盆; 天皇海山列、千島・カムチャツカ海溝、日本海溝、伊豆・小笠原海溝、小笠原海台、マーカス・ウェイク海山群。
^ “太平洋海底に超巨大火山を発見、太陽系で最大級”. AFP (2013年9月6日). 2013年9月6日閲覧。
^ "What built Shatsky Rise, a mantle plume or ridge tectonics?", GSA Special Papers 2005, v. 388, p. 721-733
中ノ鳥島 (なかのとりしま、 英 : Ganges Island )は、 北緯30度05分 東経154度02分 / 北緯30.083度 東経154.033度 座標 : 北緯30度05分 東経154度02分 / 北緯30.083度 東経154.033度 に存在したとされる 幻の島 。別名「 ガンジス島 」。また、近傍には「ガンジス礁」もあったとされる。自然科学 の観点から見れば実在したとは考えられないが、 日本 の 領土 として正式に認定されていた時期がある点で、世界各地の「幻の島」「 伝説の島 」とは一線を画する。海図 等では「中ノ鳥島」の表記が用いられたが、日本政府の発する 命令 ( 政令 ・ 省令 等)では「 中鳥島 」の表記が多く用いられた( 日本国憲法 下での 官報 掲載例は前者2件、後者27件)。概歴 [ 編集 ]1907年 ( 明治 40年)8月、 東京市 小石川区 諏訪町(現在の 東京都 文京区 後楽 )の 山田禎三郎 が、 東京府 小笠原島 から560 哩 の位置に 島嶼 を発見、上陸して 探検 、 測量 まで試みた。東京府知事 阿部浩 から 内務大臣 原敬 に宛てて提出された「新島嶼ノ行政区割ニ関シ上申」に付属する「小笠原島所属島嶼発見届」によると、 島 は外周1 里 25 町 (約6.67 km )、面積64万3700 坪 (約2.13 km² )、 サンゴ礁 と思われる 植生 もあった。また、島には 鳥の糞 が積もってできる 燐鉱石 で覆われており、これは当時、 火薬 原料や 肥料 として重要視されるものであった。山田はこの島を開発するため日本による 領有 を訴え、翌 1908年 (明治41年)7月22日に 閣議決定 により「中ノ鳥島」と名付けられ、日本領に編入された [1] 。山田が発見した島は、海図の「ガンジスアイランド」に相当すると届けられたが、当時の 海軍省 水路部 が記した『日本水路誌』には 北緯30度47分 東経154度15分 / 北緯30.783度 東経154.250度 ) に「ガンジス島」があるとされ、「其ノ位置ニハ多少ノ差異アルニ依リ他日確定スルノ必要アルヘキ」と所在が未確定ながら「帝国ノ版図ニ属スヘキハ論ナキ」と日本領に組み込むのは当然とされた。しかし、中ノ鳥島はそれ以来再び発見すること
中ノ鳥島 (なかのとりしま、 英 : Ganges Island )は、 北緯30度05分 東経154度02分 / 北緯30.083度 東経154.033度 座標 : 北緯30度05分 東経154度02分 / 北緯30.083度 東経154.033度 に存在したとされる 幻の島 。別名「 ガンジス島 」。また、近傍には「ガンジス礁」もあったとされる。
自然科学 の観点から見れば実在したとは考えられないが、 日本 の 領土 として正式に認定されていた時期がある点で、世界各地の「幻の島」「 伝説の島 」とは一線を画する。
海図 等では「中ノ鳥島」の表記が用いられたが、日本政府の発する 命令 ( 政令 ・ 省令 等)では「 中鳥島 」の表記が多く用いられた( 日本国憲法 下での 官報 掲載例は前者2件、後者27件)。
概歴 [ 編集 ]
1907年 ( 明治 40年)8月、 東京市 小石川区 諏訪町(現在の 東京都 文京区 後楽 )の 山田禎三郎 が、 東京府 小笠原島 から560 哩 の位置に 島嶼 を発見、上陸して 探検 、 測量 まで試みた。
東京府知事 阿部浩 から 内務大臣 原敬 に宛てて提出された「新島嶼ノ行政区割ニ関シ上申」に付属する「小笠原島所属島嶼発見届」によると、 島 は外周1 里 25 町 (約6.67 km )、面積64万3700 坪 (約2.13 km² )、 サンゴ礁 と思われる 植生 もあった。また、島には 鳥の糞 が積もってできる 燐鉱石 で覆われており、これは当時、 火薬 原料や 肥料 として重要視されるものであった。
山田はこの島を開発するため日本による 領有 を訴え、翌 1908年 (明治41年)7月22日に 閣議決定 により「中ノ鳥島」と名付けられ、日本領に編入された [1] 。山田が発見した島は、海図の「ガンジスアイランド」に相当すると届けられたが、当時の 海軍省 水路部 が記した『日本水路誌』には 北緯30度47分 東経154度15分 / 北緯30.783度 東経154.250度 ) に「ガンジス島」があるとされ、「其ノ位置ニハ多少ノ差異アルニ依リ他日確定スルノ必要アルヘキ」と所在が未確定ながら「帝国ノ版図ニ属スヘキハ論ナキ」と日本領に組み込むのは当然とされた。
しかし、中ノ鳥島はそれ以来再び発見すること
単独の火山活動でできたものとしては、世界最大の火山を発見したと、日本の国立科学博物館や米ヒューストン大などの研究チームが、6日の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版で発表した。火口は東京の東約1500キロ・メートルの太平洋の海底にあり、面積は日本の国土面積の約8割に当たる約31万平方キロ・メートル。太陽系最大とされる火星のオリンポス火山に匹敵する大きさという。この海底火山は「シャツキー海台」と呼ばれる海底の台地の一部で、複数の火山からできていると考えられていた。研究チームが海底の岩石を採取して調べた結果、海台の南にある火口から流出した溶岩が層状に積み重なり、広い範囲を覆っていることがわかった。海底から山頂までの高さは約3500メートル。現在は活動していないとみられる。
単独の火山活動でできたものとしては、世界最大の火山を発見したと、日本の国立科学博物館や米ヒューストン大などの研究チームが、6日の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版で発表した。
火口は東京の東約1500キロ・メートルの太平洋の海底にあり、面積は日本の国土面積の約8割に当たる約31万平方キロ・メートル。太陽系最大とされる火星のオリンポス火山に匹敵する大きさという。
この海底火山は「シャツキー海台」と呼ばれる海底の台地の一部で、複数の火山からできていると考えられていた。研究チームが海底の岩石を採取して調べた結果、海台の南にある火口から流出した溶岩が層状に積み重なり、広い範囲を覆っていることがわかった。海底から山頂までの高さは約3500メートル。現在は活動していないとみられる。
[8] この記事はSuikaWiki Worldで2013-09-06T09:52:31Zに作成されました。 2016-02-18T07:12:28Zに最終更新されました。 https://world.suikawiki.org/spots/22776855933340363