概要・見所[編集]
小合溜という準用河川[1]を中心とした都内最大の水郷公園である。小合溜の対岸は埼玉県三郷市で、埼玉県立みさと公園がある。園内には多種多様な植物が育っていて、特にサクラの咲く季節やハナショウブの咲く季節は花見客などでにぎわう。
それ以外の季節でも、季節を問わず週末を中心に余暇を楽しむ訪問客で賑わう。
歴史[編集]
この地域はもともとは古利根川の河川敷であった。徳川家光の江戸川改修事業により古利根川は廃止されたため、小合村(1889年水元村に合併、1932年に葛飾区に合併)が江戸幕府の許可を得て埋め立てて耕作地として、水を蓄えて小合溜と称して管理してきた。
1940年、紀元2600年事業のひとつとして水元緑地が計画された。1942年までに168haが買収されたが、太平洋戦争により整備が中断。戦後は自作農創設特別措置法によって150haを耕作者に開放した。
1957年、都市計画改訂により水元公園として再発足(建設省告示1689号)し、1959年に用地買収を開始、1964年までに8haを取得、整備の上、1965年4月1日に開園した。
将来計画[編集]
2000年4月26日、東京都公園審議会は、最後まで整備が遅れていた水産試験場跡地・旧天王免地区および東金町8丁目地区について整備計画を答申した。水産試験場跡地と江戸川を繋ぐ加用水が流れる東金町8丁目地区については、加用水を「水の軸」とした、従来の水元公園の水郷と調和のとれた景観の創出を目指すこととした。
しかし、加用水を下水として使用している三郷市との調整が難航、三郷市は高洲地域における自前の下水道整備を2020年以降に先送りした上で、加用水の下水対処への費用分担も拒否しており、この区間の整備は現在中断された状態になっている。[2]
データ[編集]
開園日 1965年4月1日
敷地面積 933,509.58m2
樹木数 高木 約19,100本
主な施設 公園管理事務所、水元青年の家(2004年3月末に閉鎖。現在は広場になっている。)、大芝生広場、水生植物園、花菖蒲園、野外ステージ、キャンプ広場、バーベキュー広場、冒険広場、涼亭(食事処)他
防災公園[編集]
水元公園は、東京都地域防災計画における防災公園のなかでも「大規模救出救助活動拠点」となっている。そのため災害対応トイレや防災パーゴラ、かまどベンチなども